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CHAPTER 06 6 / 9

見込み額を自動で集計

営業会議の前にExcelで見込み額を足し算する作業を、入力から自動集計に変える考えかたを解説。確度との掛け算や、段階別・担当別の集計の見かたも紹介します。やさしい言葉で説明します。

約6分で読めます

ナナサトルさん ★★ ふつう
営業・顧客・案件を変えるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 加重見込み額の考えかたがわかる
  • 入力する数字と計算する数字の分けかたがわかる
  • 段階別・担当別の集計の見かたがわかる

毎週月曜の朝、各自のExcelを集めて、足して、確度をかける。この作業は、機械に任せられます。

ナナ
ナナ毎週月曜の朝、見込み額の合計を電卓で出してるんです。
サトルさん
サトルさん全員分を、ですか?
ナナ
ナナ各自のExcelをもらって、コピーして、足して、確度をかけて……。だいたい1時間かかります。
ナナ
ナナしかも、先週は一人分を入れ忘れて、部長に指摘されました。
サトルさん
サトルさんその計算、全部機械に任せてしまいましょう。

見込み額の集計は、「入力 → 計算 → 集計」の三つに分けられます。人がやっているのは、本来は機械向きの作業です。

見込み額の考えかた

商談の金額は、まだ確定していません。そこで、よく使われるのが次の考え方です。

加重見込み額 = 見込み金額 × 確度(%)

たとえば300万円の案件で確度が50% なら、加重見込みは150万円です。確度が違う案件を、公平に足し合わせられます。

案件見込み金額確度加重見込み
A社 設備更新480万円70%336万円
B社 点検アプリ98万円50%49万円
C社 保守契約120万円100%120万円
合計698万円505万円

(会社名と数字は例です)

この表の加重見込みを、棒グラフにして比べると次のとおりです。

A社 設備更新
336万円
B社 点検アプリ
49万円
C社 保守契約
120万円
加重見込み額の比べかた(会社名と数字は例です)

実際の画面でも、見込み金額と確度から、加重見込み額が出ます。

案件・商談管理の1件の画面。「金額と見込み」に、見込み金額480万円・確度70%・加重見込み額336万円が並ぶ
案件・商談管理の1件の画面。「金額と見込み」に、見込み金額480万円・確度70%・加重見込み額336万円が並ぶ
  • 見込み金額(税抜)4,800,000円と、確度70%の下に、加重見込み額3,360,000が出ている
  • 受注予定日も、同じ「金額と見込み」の欄に並んでいる

自動集計のための準備

入力するのは「元の数字」だけ

営業が入力するのは、見込み金額・確度・受注予定日、の三つ。加重見込みは、入力から計算で求めます。計算結果を手で書き換えない、というルールにしておくと、数字が食い違いません。

見込み金額・確度・受注予定日営業が入力加重見込み額自動で計算段階別・担当別・月別集計営業会議
入力から集計までの流れ

計算の式は、設計画面の「ロジック」タブにまとまっています。

案件・商談管理の設計画面「ロジック」タブ。左に、見込み金額と確度から加重見込み額を求める計算式が1つ並ぶ
案件・商談管理の設計画面「ロジック」タブ。左に、見込み金額と確度から加重見込み額を求める計算式が1つ並ぶ
  • 「見込み金額(税抜)→ 加重見込み額」の式が、金額 × 確度 ÷ 100 を四捨五入する形で書かれている
  • 人が入力するのは元の数字だけで、加重見込み額は式から出る

確度の決めかたも決める

確度が人の感覚でバラバラだと、集計の意味が薄れます。段階ごとに、たとえば「提案は20%、見積提出は40%、交渉は60%」のように、会社の目安を決めておく方法があります。

集計の切り口を決める

切り口わかること
段階別どの段階に金額が偏っているか
担当別誰にどれだけ案件が集まっているか
月別(受注予定日)来月・再来月の売上の見通し
顧客のランク別大口の依存度
ナナ
ナナ月別に見られると、「来月は薄いな」と早めに気づけますね。
サトルさん
サトルさんそのために、受注予定日の入力も大切になります。

集計の結果は、ホームに数字やグラフとして並べておくと、会議の前に見直せます。

ホーム画面。「商談の見込み(加重)」の数字のカードと、「段階ごとの商談金額」の棒グラフが並ぶ
ホーム画面。「商談の見込み(加重)」の数字のカードと、「段階ごとの商談金額」の棒グラフが並ぶ
  • 「商談の見込み(加重)」のカードに、今月の加重見込み額の合計が出る
  • 「段階ごとの商談金額」の棒グラフで、段階ごとの金額を比べられる

気をつけたいこと

  • 失注した案件は、集計に入らないようにする
  • 通貨や税抜・税込を、全員で統一しておく

週に一度の確認を習慣にすると、数字が信頼できるようになります。

  • 更新日が古い案件を、一覧で見た
  • 失注した案件が、集計に入っていない
  • 税抜・税込を、全員で統一している
  • 確度の目安を、会社でそろえた
集計を信頼できるものにする確認項目

まとめ

  • 見込み額の集計は、機械のほうが得意な作業
  • 営業が入力するのは、見込み金額・確度・予定日。加重見込みは計算させる
  • 確度の目安は、会社でそろえる
  • 段階別・担当別・月別の切り口で見ると、会議の中身が変わる

Formia でやるなら

案件・商談管理のひな形では、見込み金額と確度から「加重見込み」を計算する項目があります(計算値の項目、式の基本)。集計は、ピボットで「段階 × 担当」などの表にし、件数・合計・平均を見られます(ピボットビュー)。棒グラフや円グラフの グラフビュー もあります。

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