Formia

CHAPTER 04 6 / 10

設備にQRを貼って履歴をたどる

設備にQRコードを貼ると、読み取るだけで点検を始められ、その設備の過去の記録もたどれます。コードの決めかた・貼りかた・運用の工夫を紹介します。小さく始めて広げる進めかたも紹介します。

約7分で読めます

工藤さんユウキサトルさんフォミ ★★ ふつう
点検・保守・品質を変えるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 設備にQRを貼るとできることがわかる
  • コードの決めかたの4つの観点がわかる
  • 貼りかたと運用のコツがわかる

「3F-A」と「3F-B」。似た名前の設備を、点検のたびに一覧から選んでいませんか。選び間違いは、記録そのものを台無しにします。

ユウキ
ユウキ設備の名前を毎回選ぶの、間違いやすいんですよね。
工藤さん
工藤さん似た名前が多いからな。「空調機3F-A」と「3F-B」とか。
サトルさん
サトルさん設備にQRを貼って、読み取って選ぶ形にしませんか。
工藤さん
工藤さん汚れて読めなくなるんじゃないのか。
フォミ
フォミコードの文字も一緒に印刷しておけば、手入力で代用できます!

QRを貼るとできること

設備一つひとつに固有のコードを付けて、QRコードにして貼ります。点検のとき、QRを読むだけで次のことができます。

  1. 設備を間違えない: 名前を探さなくても、設備が自動で決まる
  2. 点検をすぐ始められる: 設備の情報が自動で入る
  3. 過去の記録を見られる: その設備の点検履歴を、すぐたどれる

紙の時代は、「この設備の前回はどうだったか」を確かめるのに、綴りを探す必要がありました。QRがあれば、設備が窓口になります。

読み取ると、設備の名前や置き場所が画面に出ます。たとえば、こんな画面です。

設備点検・保守記録の入力画面。設備コードの欄の右に「スキャン」ボタンがあり、読み取った設備の情報が緑の枠に出ている
設備点検・保守記録の入力画面。設備コードの欄の右に「スキャン」ボタンがあり、読み取った設備の情報が緑の枠に出ている
  • 設備コードの欄の右に、「スキャン」ボタンがある
  • 緑の枠に、設備名・種類・置き場所・設置日が出る
  • 「この対象の記録 1件・最終 2026-09-28」と、その設備の記録の件数と最後の日付も出る

QRで点検を始めるまでの流れを図にします。

QRを読むスキャン設備が決まる名前・置き場所が出る点検する履歴がたまる設備ごとに
QRから点検、履歴までの流れ

コードの決めかた

QRに入れるコードは、あとから変えにくいものです。最初に考えておくと安心です。

観点考えかた
一意であること同じコードの設備が2つないこと
意味を持たせすぎない「第2工場・空調・3階」を全部入れると、移設で困る
短く読みやすい手入力する場面があるため、EQ-0102 のような短い形
間違いに気づける読み違いを検出できる工夫がある(末尾の確認用の数字など)

設備の名前や置き場所は、コードではなく台帳に持たせます。設備が移動しても、コードはそのままで、台帳の置き場所だけ直せば済みます。

コードの決めかたを、悪い例と良い例で比べます。

こうなりがち
こうしたい
設備名で一覧から選ぶ
コードを読み取って選ぶ
場所や種類をコードに全部入れる
短いコードにして、名前と置き場所は台帳に持たせる
移設のたびにコードを変える
移設しても、コードはそのまま
コードの決めかた

貼りかた・運用のコツ

  • 貼る場所: 点検のときに手が届き、汚れにくく、読み取りやすい位置
  • サイズ: 小さすぎると読めない。まずは貼って試し、読めるか確かめる
  • 文字を併記: QRの横にコードの文字も印刷する。汚れたら手入力できる
  • 保護: 屋外や油のある場所は、ラミネートや耐久ラベルで保護する
  • 貼り替え: 傷んだら、同じコードで貼り替えられるようにしておく

ラベルは、帳票として印刷できます。次は備品管理アプリの例ですが、QRの横に名前とコードの文字が並んでいます。

備品・在庫管理のQRラベル帳票。QRコードの横に、名称とコード(AST-0009など)が印刷されている
備品・在庫管理のQRラベル帳票。QRコードの横に、名称とコード(AST-0009など)が印刷されている
  • QRの横にコード(AST-0009など)の文字が一緒に印刷される
  • 汚れてQRが読めなくなっても、文字を見て手入力できる

台帳と履歴をつなぐ

QRで設備が決まると、点検の記録に設備のコードが記録されます。設備ごとに記録が集まるので、次のことができます。

  • 設備ごとに、点検の履歴を時間順に並べる
  • 「この設備は、先月から油漏れが続いている」と気づく
  • 設備の履歴を、1枚の帳票にして印刷する
  • 設備を入れ替えたときも、前の設備の履歴は残る
工藤さん
工藤さん前回の点検が、その場でわかるのはありがたい。
ユウキ
ユウキ異常が続いていると、すぐ気づけますよね。

台帳づくりの進めかた

QRを貼る前に、設備の台帳を整えます。いきなり全設備ではなく、点検の頻度が高い設備や、重要な設備から10台ほど始めます。コードを決め、台帳に名前と置き場所を入れ、QRを貼って、点検で読み取ってみる。この一巡で、読み取りにくい場所や、コードの付け方の問題が見つかります。直してから、対象を広げていきます。

台帳づくりの進めかたを、手順にしました。

  1. 1
    設備を10台ほど選ぶ

    点検が多い・重要なもの

  2. 2
    コードを決める

    短く、同じものを作らない

  3. 3
    台帳に入れる

    名前と置き場所

  4. 4
    QRを貼る

    文字も併記する

  5. 5
    点検で読み取る

    読めない場所を直す

台帳づくりの進めかた

まとめ

  • 設備に固有のコードを付け、QRで読み取ると、間違いなく点検を始められる
  • コードは短く、一意に。名前や場所は台帳に持たせる
  • 貼る場所・サイズ・文字の併記・保護を考える
  • 設備ごとに記録が集まり、履歴をたどれる
フォミ
フォミQRは「設備の名札」。名札が決まれば、記録も履歴もつながります。

Formia でやるなら

Formiaには、コードを読み取って設備を特定する「対象コード」の項目があります。読み取ると、設備の名前や置き場所、その設備の記録の件数と最後の日付が画面に出ます。QRの読み取りは QRコードの読み取り、項目の設定は コード・識別の項目 の記事を見てください。QRラベルの作りかたは、環境によって異なります。

設備点検・保守記録のスマホ入力画面。設備コードの欄に「スキャン」ボタンがあり、読み取ると設備名と設置情報が表示される
設備点検・保守記録のスマホ入力画面。設備コードの欄に「スキャン」ボタンがあり、読み取ると設備名と設置情報が表示される

関連する記事

現場改善ノートの一覧へ

Formia

ノーコードで、業務アプリを作ろう。

どんな業務をアプリにしたいか、お聞かせください。ひな形から、Formia でどんなアプリになるかをその場で試作してお見せします。

資料請求・デモの相談 →

トライアルは法人のお客様向けです。個人の方は、有料プランのお申し込みをご利用ください。