CHAPTER 07 5 / 8
在庫が減ったら知らせる
消耗品や部材の「気づいたら切れていた」を防ぐ、発注点と自動通知の考えかたを解説。在庫数と発注点の決めかた、通知の相手と見直しかたを紹介します。現場の例つきで説明します。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- 発注点の決めかたがわかる
- 通知の相手と中身の決めかたがわかる
- 発注済みの状態を持つ理由がわかる
「気づいたら、もう切れていた」。消耗品の在庫切れは、いつも突然に思えます。
在庫切れは、一度起きると、生産が止まる・急ぎの買い出し・割高な調達と、いろいろな手間を連れてきます。かといって、多く持ちすぎると、置き場所と資金を圧迫します。
発注点という考えかた
発注点とは、「在庫がこの数を下回ったら、発注する」という目安の数です。
発注点 = 発注してから届くまでの日数で使う量 + 少しの余裕
たとえば、手袋が1日に10双使われ、発注から届くまで3日かかるなら、3日分の30双に、余裕の20双を足した50双が、発注点の目安です(数字は例です)。
| 品目 | 1日の使用量 | 納期 | 発注点 |
|---|---|---|---|
| 手袋 | 10双 | 3日 | 50双 |
| 切削油 | 2缶 | 7日 | 20缶 |
| 検査用シール | 1巻 | 5日 | 8巻 |
(例)
数の大きさを並べると、品目によって発注点がかなり違うことがわかります。
発注点は、品目ごとに決めるものです。手袋のように使う量が多いものほど、数が大きくなります。
たとえば、備品・在庫管理の1件の画面には、「在庫数」の項目があります。

- 「在庫数」の欄が、通知の判断のもとになる数です。
- 発注点の項目は、必要に応じて足して使います。
発注点を決める手順
- 品目ごとに、1日(または1週)の使用量を、実績から見積もる
- 発注から届くまでの日数を確認する
- 余裕を少し足して、数を決める
- 数か月使ってみて、切れた・余った実績で見直す
通知の仕組み
発注点を決めたら、「下回ったとき、誰に知らせるか」を決めます。
| 決めること | 例 |
|---|---|
| 誰に | 購買担当(玲子さん)と、倉庫の担当班長 |
| どう知らせる | メールまたはアプリ内の通知 |
| 何を知らせる | 品目名・現在の在庫数・発注点 |
通知から発注までの流れを、一本の線で見てみます。
「発注済み」の状態を持つところが、重ね発注を防ぐ工夫です。
自動化は、設計の画面で「いつ」「もし」「すること」の3つに分けて組みます。

- 一番上の「いつ」が、動き出すきっかけです。
- 「もし」で条件を足せます。在庫数と発注点の比較は、ここに入れます。
- 「すること」で、通知などの動きを決めます。
通知のとき気をつけること
- 通知が多すぎると、見なくなります。本当に必要なものだけに絞る
- 通知を受けた人が、次に何をすればいいか(発注先・単位)を決めておく
- 発注済みの品目が、また通知に出続けないように、状態を持たせる
- 品目ごとに、発注点を決めている
- 下回ったとき、誰に知らせるかが決まっている
- 発注先と単位が、すぐわかる
- 「発注済み」の状態がある
- 出し入れのたびに、在庫数を更新している
まとめ
- 在庫切れの対策は、人の気づきではなく、発注点で決める
- 発注点は、使用量と納期から目安を出し、実績で見直す
- 発注点を下回ったら、決まった担当者に自動で知らせる
- 通知は絞り、発注済みの状態も持たせる
Formia でやるなら
在庫数の項目と発注点の項目を持つアプリを作り、自動化で「レコードが直されたとき、在庫数が発注点より小さければ、購買担当にメールを送る」と組めます。条件に別の項目との比較を使うときは、式で書く条件を使います(自動化の基本、いつ(きっかけ)、すること)。アプリ内の通知(ベル)への知らせも選べます。

この一覧のように、いくつかの自動化を並べて管理できます。