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CHAPTER 07 5 / 8

在庫が減ったら知らせる

消耗品や部材の「気づいたら切れていた」を防ぐ、発注点と自動通知の考えかたを解説。在庫数と発注点の決めかた、通知の相手と見直しかたを紹介します。現場の例つきで説明します。

約6分で読めます

ユウキサトルさん ★★ ふつう
在庫・備品・資産を変えるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 発注点の決めかたがわかる
  • 通知の相手と中身の決めかたがわかる
  • 発注済みの状態を持つ理由がわかる

「気づいたら、もう切れていた」。消耗品の在庫切れは、いつも突然に思えます。

ユウキ
ユウキ昨日、手袋が切れて、ラインの人が買いに走りました。
サトルさん
サトルさん発注は誰が見ているんですか?
ユウキ
ユウキ倉庫の棚を見て、「そろそろだな」と思った人が、総務へ言う感じです。
ユウキ
ユウキ先週は全員が「誰かが言うだろう」と思ってて、結局誰も言わなくて……。
サトルさん
サトルさん「減ったら知らせる」を、人の気づきに頼らない形にしましょう。

在庫切れは、一度起きると、生産が止まる・急ぎの買い出し・割高な調達と、いろいろな手間を連れてきます。かといって、多く持ちすぎると、置き場所と資金を圧迫します。

発注点という考えかた

発注点とは、「在庫がこの数を下回ったら、発注する」という目安の数です。

発注点 = 発注してから届くまでの日数で使う量 + 少しの余裕

たとえば、手袋が1日に10双使われ、発注から届くまで3日かかるなら、3日分の30双に、余裕の20双を足した50双が、発注点の目安です(数字は例です)。

品目1日の使用量納期発注点
手袋10双3日50双
切削油2缶7日20缶
検査用シール1巻5日8巻

(例)

数の大きさを並べると、品目によって発注点がかなり違うことがわかります。

手袋
50双
切削油
20缶
検査用シール
8巻
発注点の例(数字は架空)。使う量と納期で、品目ごとに変わる

発注点は、品目ごとに決めるものです。手袋のように使う量が多いものほど、数が大きくなります。

たとえば、備品・在庫管理の1件の画面には、「在庫数」の項目があります。

備品の1件の画面。購入日・購入金額・在庫数・次回の点検・校正日の項目が並ぶ
備品の1件の画面。購入日・購入金額・在庫数・次回の点検・校正日の項目が並ぶ
  • 「在庫数」の欄が、通知の判断のもとになる数です。
  • 発注点の項目は、必要に応じて足して使います。

発注点を決める手順

  1. 品目ごとに、1日(または1週)の使用量を、実績から見積もる
  2. 発注から届くまでの日数を確認する
  3. 余裕を少し足して、数を決める
  4. 数か月使ってみて、切れた・余った実績で見直す

通知の仕組み

発注点を決めたら、「下回ったとき、誰に知らせるか」を決めます。

決めること例
誰に購買担当(玲子さん)と、倉庫の担当班長
どう知らせるメールまたはアプリ内の通知
何を知らせる品目名・現在の在庫数・発注点

通知から発注までの流れを、一本の線で見てみます。

在庫数を更新出し入れのたび発注点を下回る担当者に通知購買担当・班長発注する発注済みにする重ねて発注しない
発注点を下回ってから、発注済みにするまでの流れ

「発注済み」の状態を持つところが、重ね発注を防ぐ工夫です。

自動化は、設計の画面で「いつ」「もし」「すること」の3つに分けて組みます。

自動化の設計画面。「いつ:レコードが作られたとき」「もし:条件なし」「すること:アプリ内で通知する」の3つが縦に並ぶ
自動化の設計画面。「いつ:レコードが作られたとき」「もし:条件なし」「すること:アプリ内で通知する」の3つが縦に並ぶ
  • 一番上の「いつ」が、動き出すきっかけです。
  • 「もし」で条件を足せます。在庫数と発注点の比較は、ここに入れます。
  • 「すること」で、通知などの動きを決めます。

通知のとき気をつけること

  • 通知が多すぎると、見なくなります。本当に必要なものだけに絞る
  • 通知を受けた人が、次に何をすればいいか(発注先・単位)を決めておく
  • 発注済みの品目が、また通知に出続けないように、状態を持たせる
ユウキ
ユウキ通知を見て、すぐ発注できるように、発注先もメモしておかないとですね。
サトルさん
サトルさん「発注済み」の状態があると、重ねて発注する間違いも防げます。
  • 品目ごとに、発注点を決めている
  • 下回ったとき、誰に知らせるかが決まっている
  • 発注先と単位が、すぐわかる
  • 「発注済み」の状態がある
  • 出し入れのたびに、在庫数を更新している

まとめ

  • 在庫切れの対策は、人の気づきではなく、発注点で決める
  • 発注点は、使用量と納期から目安を出し、実績で見直す
  • 発注点を下回ったら、決まった担当者に自動で知らせる
  • 通知は絞り、発注済みの状態も持たせる

Formia でやるなら

在庫数の項目と発注点の項目を持つアプリを作り、自動化で「レコードが直されたとき、在庫数が発注点より小さければ、購買担当にメールを送る」と組めます。条件に別の項目との比較を使うときは、式で書く条件を使います(自動化の基本、いつ(きっかけ)、すること)。アプリ内の通知(ベル)への知らせも選べます。

自動化の一覧。「いつ → もし → すること」の形で、メール送信や状態の変更が並ぶ
自動化の一覧。「いつ → もし → すること」の形で、メール送信や状態の変更が並ぶ

この一覧のように、いくつかの自動化を並べて管理できます。

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