Formia

CHAPTER 09 7 / 10

権限の決めかた

誰に何を見せ、何をさせるか。権限は多すぎても少なすぎても困ります。役割・グループ・見える範囲・伏せ字の考え方を、総務・現場・営業の例で整理し、決めるときの手順を紹介します。

約5分で読めます

サトルさん玲子さんフォミ ★★ ふつう
現場を巻き込む・定着させるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 権限を「誰が・何を・どこまで」で整理できる
  • 役割とグループで決める理由がわかる
  • 決めたあとの確かめ方がわかる

「見せたくない情報があるから、全部見せない」にしていませんか。それでは、仕事が止まってしまいます。

玲子さん
玲子さんサトルさん、給与に関わる申請の項目なんですが、現場の班長には見えないようにしたいんです。
サトルさん
サトルさん申請そのものは見えて、金額だけ伏せる、という形でしょうか。
玲子さん
玲子さんそう。全部見えなくしてしまうと、仕事にならなくて。
サトルさん
サトルさん権限は「誰が」「何を」「どこまで」の3つで考えると、整理しやすいですよ。

権限は「守る」と「使える」の両方のため

権限というと、見せない・触らせない、という「守る」話に聞こえます。でも実際は、必要な人に、必要な分だけ使ってもらうための仕組みです。厳しすぎると仕事が止まり、緩すぎると情報が漏れたり、間違って消されたりします。

考え方の基本は、仕事に必要な最小限です。

3つの軸で考える

1誰が

役割とグループで決める

2何を

見る・足す・直す・消す

3どこまで

全件・グループ・自分の分

権限を決める3つの軸

この図は、権限を考えるときの3つの問いです。迷ったら、上から順に答えていきます。

1. 誰が(役割とグループ)

人を1人ずつ設定すると、異動のたびに直す手間が出ます。役割(その人の仕事の種類)と、グループ(部署・班)で決めておけば、人が変わっても設定は変わりません。

Formiaの標準の役割は、おおまかに次のように分かれます。

役割できることの目安
契約者全体の管理。契約者は1人以上
管理者ユーザーや設定の管理
フォーム作成・データ活用アプリを作る、データを見て集計する
データ活用データを見る・書き出す
入力入力する。自分が入力したデータを見る

たとえば、役割ごとにできることは、こんな表で見渡せます。

ユーザー画面の「役割」タブ。役割ごとの列に、できることが行で並ぶ
ユーザー画面の「役割」タブ。役割ごとの列に、できることが行で並ぶ
  • 列が役割、行が「できること」で、青い丸がその役割にできること
  • 「レコードを消す」など、絞りたい操作の行を確かめられる

2. 何を(見る・足す・直す・消す・書き出す・設計する)

操作は、6つに分けて考えます。たとえば、現場の人には「見る・足す・直す」まで、「消す」は管理者だけ、という形にできます。消す権限は、特に絞ると安心です。

3. どこまで(見える範囲)

同じ「見る」でも、全件なのか、自分の入力分だけなのか、所属グループの分なのかで違います。

例見える範囲の考え方
現場の日報自分の入力分と、班の分
営業の案件自分の担当と、チームの分
経費の申請本人と、確認する人
全体の集計集計担当は全件

項目ごとに伏せる

行(レコード)の単位だけでなく、項目の単位でも制御できます。給与・口座・健康に関する項目は、見せる人を絞るか、「伏せ字」にします。伏せ字にすると、存在はわかるが、中身は見えません。

決める手順

  1. 1
    流れを書き出す

    誰が、何をするか

  2. 2
    操作を割り振る

    役割ごとに必要な分だけ

  3. 3
    見える範囲を選ぶ

    全件・グループ・自分の分

  4. 4
    伏せる項目を決める

    見せる相手を絞る

  5. 5
    *その人の目で確かめる

    設定したら必ず試す

権限を決める手順

最後の確認が大切です。決めたつもりでも、実際の画面で見ると、見せたくないものが見えていたり、必要なものが見えていなかったりします。

玲子さん
玲子さん金額の項目を、班長には伏せ字にして、総務は見えるようにします。
サトルさん
サトルさん設定したら、班長として開いたらどう見えるかを、必ず確認しましょう。
玲子さん
玲子さん見落としていたら、危ないところでした。

まとめ

  • 権限は、守るためと同時に、必要な人が使うための仕組み
  • 「誰が・何を・どこまで」の3つの軸で考える
  • 人ではなく、役割とグループで決める
  • 項目単位でも、見せる相手を絞れる
  • 決めたら、その人の目で実際に確かめる
フォミ
フォミ迷ったら、最小限から始めて、必要になったら広げましょう。

Formia でやるなら

Formiaでは、アプリごとの「権限」の窓で、役割・グループ・人ごとに、見る・足す・直す・消す・書き出す・設計する、と見える範囲を決められます。「試す」の画面で、特定の人から見たときに何ができるか確かめられます。

たとえば、アプリの「権限」の窓は、こんな画面です。

アプリの権限の画面。相手ごとに見る・足す・直す・消すなどの操作と、見える範囲を決める
アプリの権限の画面。相手ごとに見る・足す・直す・消すなどの操作と、見える範囲を決める
  • 行が相手(役割・全員など)、列が「見る・足す・直す・消す」などの操作
  • 右端の「見える範囲」で、全件か自分の分かを決める
  • 左のメニューに「伏せ字」と「試す」がある

詳しくは アクセス権のマトリクス と 項目ごとの伏せ字 を見てください。

関連する記事

現場改善ノートの一覧へ

Formia

ノーコードで、業務アプリを作ろう。

どんな業務をアプリにしたいか、お聞かせください。ひな形から、Formia でどんなアプリになるかをその場で試作してお見せします。

資料請求・デモの相談 →

トライアルは法人のお客様向けです。個人の方は、有料プランのお申し込みをご利用ください。