CHAPTER 11 5 / 5
プロに頼むタイミング
現場で作れる範囲と、専門家に頼んだほうがよい範囲があります。他システムとの連携、大量データ、厳しいセキュリティ要件など、頼むサインと、うまく頼むための準備を紹介します。
約6分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- 自分たちでやることと頼むことの分け方がわかる
- 頼むサイン5つがわかる
- うまく頼むための準備がわかる
半日調べても進まない。そんなとき、「もう少し自分で」と粘るのが、いちばん高くつくことがあります。
全部を、自分たちでやらなくていい
ノーコードの良さは、現場の人が自分で作れることです。ただ、何でも自分たちでやろうとすると、かえって時間を失います。
大切なのは、自分たちでやることと、頼むことを、うまく分けることです。
たとえば、こうした自動化の設定は、画面の上で自分たちで作れる範囲です。

- 「いつ → すること」の形で、条件を決める
- オンとオフを、スイッチで切り替えられる
頼むサイン5つ
次のような状態になったら、頼むことを考えます。
1. 自分で調べて、半日以上進まない
調べても解決しないときは、時間が、いちばんの損失です。半日を目安に、切り上げます。
2. 他のシステムとつなぐ必要がある
一方、他のシステムとつなぐ設定は、たとえば、こんな画面です。専門の知識が要る場面が出てきます。

- Webhookの送り先や、鍵(トークン)を管理する
- 相手の仕組みに合わせた設定が必要になる
相手の仕組みに、詳しい知識が必要です。つなぎ方を間違えると、データが壊れたり、止まったりします。
3. データの量が大きい・移行が重い
数万件以上のデータを、別の仕組みから移す場合などです。やり直しがきかない作業は、慎重に進めます。
4. 守るべき決まりが、厳しい
個人情報を多く扱う、取引先から厳しい要求がある、業界の基準がある。間違えたときの影響が大きい場面です。
5. 社内に、見られる人がいなくなった
直せる人が、いなくなった。または、担当が手一杯で、運用に手が回らない。
上手に頼むための準備
頼むときは、事前に整理しておくと、話が早く進み、費用も抑えられます。
| 準備すること | 内容 |
|---|---|
| 目的 | 何のために、何を実現したいか |
| 現状 | 今、どう動いているか(画面や資料を添えて) |
| 相手のシステム | つなぐ先の名前、バージョン、担当者 |
| データの量 | 件数や、増える速さ |
| 期限と予算 | いつまでに、どれくらいか |
| 決まり | 守らなければいけない社内外のルール |
「困っていること」を、現場の言葉で書きます。技術用語でなくて構いません。
頼んだあとも、自分たちのもの
プロに頼んでも、アプリは自分たちのものです。何をどう作ったか、説明してもらい、メモに残します。そうすれば、次に直すときに、自分たちで進められます。頼む前より、少しだけ、詳しくなっておきましょう。
まとめ
- 全部を自分たちでやらず、頼ることも使い分けのうち
- 現場で作れるものと、プロに頼むものを、先に分けておく
- 頼むサインは、半日進まない・連携・大量データ・厳しい決まり・担当がいない
- 目的・現状・相手のシステム・データ量・期限をまとめて伝える
- 頼んだあとも、作ったものを説明してもらい、メモに残す
Formia でやるなら
Formiaは、現場で作れる範囲が広い一方、他システムとの連携では、専門の知識が役立ちます。連携の仕組みは REST API、作り方の実例は アプリの実例 を見て、頼む内容をまとめる材料にしてください。