CHAPTER 01 9 / 10
ノーコードで向いていること・向かないこと
ノーコードは定型の記録・集計・申請に強い一方、複雑な計算や機械の制御、大規模な基幹処理は別の手段が向きます。向き不向きの見分けかたを、判断のものさしとともに紹介します。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- ノーコードの向く仕事がわかる
- 向かない仕事の見分けかたがわかる
- 向かない部分のつなぎかたがわかる
「これ、ノーコードで全部作れますか?」と聞かれたら、どう答えますか。向き不向きを先に知っておくと、あとで困りません。
向いているのは「記録して、集めて、見る」仕事
ノーコードが力を発揮するのは、次のような特徴を持つ仕事です。
- 決まった項目を、決まった形で記録する
- 複数の人が入力し、あとで集めて見る
- 承認や通知など、「次に誰が何をするか」の流れがある
- 項目や様式が、ときどき変わる
具体例は、点検表・日報・申請書・顧客台帳・備品の貸出・問い合わせの管理などです。多くの現場の紙やExcelは、これに当たります。
たとえば、設備点検の入力画面は、「決まった項目を、決まった形で記録する」仕事の典型です。

- 設備番号を入れると、設備の名前や場所が表示されます
- 画面の下に、必須の入力が済んでいるかが出ます
向かない、または別の手段が要る仕事
次のような仕事は、ノーコードだけでは難しい、または専用の仕組みが向いています。
| 仕事 | 理由 |
|---|---|
| 設備・機械の直接の制御 | リアルタイム性と安全性が必要 |
| 大量のデータの、複雑な計算・最適化 | 計算の自由度と速度が必要 |
| 会計・給与などの法令に沿った基幹処理 | 専用のシステムが整っている |
| 画面の細かい独自演出 | 部品の組み合わせでは限界がある |
| 画像・動画の高度な解析 | 専門の処理が必要 |
「全部をノーコードで」ではなく、「向いているところをノーコードで」が基本の考えかたです。
迷ったときの3つの問い
向くかどうか迷ったら、次の三つを確かめます。
- 紙やExcelでやっている「記録」が中心か
- 計算は、足し算・掛け算・日数の計算など、素直なものか
- 項目や流れを、現場が自分で直したい仕事か
三つとも「はい」なら、ノーコードの出番です。一つでも「いいえ」なら、専門家に相談して、ほかの手段との組み合わせを考えます。
- 紙やExcelでやっている「記録」が中心だ
- 計算は、足し算・掛け算・日数など、素直なものだ
- 項目や流れを、現場が自分で直したい
つなぐという選択
向かない部分があっても、まるごと諦める必要はありません。現場の記録はノーコードで集め、必要な部分だけをほかのシステムに渡す、という組み立てができます。たとえば、現場の入力はアプリで行い、集計結果をCSVで取り出して会計ソフトに渡す、といった形です。
向き不向きは、後から変わる
ここで挙げた線引きは、固定のものではありません。仕組みが進歩すれば、いまは難しいことが、できるようになるかもしれません。大切なのは、「できるかどうか」を最初に確かめることです。小さな試作で、実際に触って確かめるのが、一番早い判断のしかたです。
まとめ
- ノーコードは、定型の記録・集計・申請・通知に向いている
- 機械の制御や基幹の会計・給与、大規模な計算は別の手段が向く
- 迷ったら、「記録が中心か」「計算は素直か」「現場が直したいか」を確かめる
- 向かない部分は、つないで分担する
Formia でやるなら
Formiaは、現場の記録を集めて活かす部分に力を入れた基盤です。ほかのシステムとは、CSVの書き出しや、API・Webhookでつなげます。つなぎかたは、マニュアルの REST API と Webhook にまとめています。
ほかのシステムとのつなぎは、管理画面の「連携」で設定します。

- 「Webhook」「個人トークン」「API クライアント」の三つのタブがあります
- 一覧の例では、受注や経費の更新を、ほかのシステムへ送る設定が並びます