CHAPTER 10 1 / 8
集めたデータを見るには
データを集めただけでは、まだ半分です。探す・並べる・絞る・まとめるの基本から、現場や営業が「今、何が起きているか」を一目で知るための見かたを、順を追って紹介します。
約6分で読めます
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- 探す・絞る・並べる・まとめるの違いがわかる
- 見る人ごとに見せ方を分ける理由がわかる
- 見るタイミングを決めるコツがわかる
記録は毎日入れているのに、見返すときはメモを探し回っている。そんな「データの倉庫」状態を抜け出す記事です。
集めただけでは「倉庫」のまま
データは、集めただけでは、荷物が積まれた倉庫と同じです。必要なものを、必要なときに取り出せて、初めて価値が生まれます。
データを見るときは、「何を知りたいか」を、先に決めておきます。
| 知りたいこと | 向いている見かた |
|---|---|
| あの記録は、どこ? | 探す |
| 今日・今週の分だけ見たい | 絞る |
| 新しい順、金額の大きい順に見たい | 並べる |
| 担当ごと、月ごとの件数や合計 | まとめる |
| 全体の傾向、変化 | グラフにする |
見かた1: 探す
キーワードで、探します。顧客名や案件名の一部を入れて、すぐ見つけられるのが基本です。よく探すものは、探し方を保存しておくと、毎回の手間が減ります。
たとえば、キーワードを入れると、こんな結果が出ます。

- アプリをまたいで、同じ名前の記録がまとめて見つかる
- 上下キーで選び、Enterで開ける
見かた2: 絞る
条件を決めて、範囲を狭めます。「今月の分」「自分の担当」「未対応のもの」のように、日常の言葉で切れる条件を用意しておくと、現場の人が迷いません。
絞り込みは、複数を組み合わせられます。たとえば、「今週」かつ「自分の担当」かつ「未対応」で、今日やることの一覧になります。
たとえば、よく使う見かたは、一覧の上にチップとして並べておけます。

- 「すべてのレコード」「チームごと」など、名前の付いたチップを押すだけで切り替わる
- 右上のアイコンで、表・カンバン・カレンダーなどの形も切り替わる
名前の一部から見つける
今週・自分の担当などで切る
期限順・金額順で目につく順を変える
担当ごと・月ごとに件数や合計を出す
この図は、4つの見かたを並べたものです。知りたいことに合わせて、どれか1つから始めます。
見かた3: 並べる
新しい順、期限が近い順、金額の大きい順。並べ方を変えるだけで、目につくものが変わります。期限のある仕事は、期限の近い順に並べると、うっかりが減ります。
見かた4: まとめる
担当ごと、月ごと、状況ごとに、件数や合計を出します。「個々の記録」から「全体の様子」へ視点を引く見かたです。
見る人に合わせて、見せ方を変える
同じデータでも、見る人によって、知りたいことは違います。
- 現場の人: 今日やること、自分の担当の一覧
- 班長・リーダー: 班全体の進み具合、遅れ
- 管理者: 月ごとの傾向、全体の件数
それぞれが、自分用の見せ方を、すぐ開けるようにしておくのが理想です。ホーム画面に、数値やグラフ、自分の担当を並べておくと、アプリを開いた瞬間に、必要なことがわかります。
たとえば、ホームには、こんな画面を用意できます。

- 上段に、今月の件数や合計の数字が並ぶ
- 「自分の担当」の欄に、自分が見る記録が出る
毎日・毎週・毎月の「見るタイミング」を決める
見る機会が決まっていないと、データは見られないまま溜まります。**「朝いちばんに今日の一覧」「週明けに先週の集計」「月初に先月の傾向」**のように、見る場面を、仕事の流れの中に置いておきます。
会議の最初の5分で、アプリの画面を一緒に見る、という習慣でも十分です。数字を見る時間が決まっていれば、データを入れる意味も、自然と共有されます。
- 今日の一覧を開く
今週・自分の担当・未対応
- 先週の集計を見る
担当ごとの件数
- 先月の傾向を見る
月ごとのグラフ
この図は、見る場面を仕事の流れに置く例です。自分の仕事に合わせて、日付と内容を入れ替えます。
まとめ
- データは、見返せて初めて価値が出る
- 基本の見かたは、探す・絞る・並べる・まとめる
- 先に「何を判断したいか」を決める
- 絞り込みは日常の言葉で。よく使う条件は保存しておく
- 見る人ごとに、見せ方を用意する
Formia でやるなら
Formiaの一覧には、キーワードを入れる探す欄があり、絞り込みや並べ替え、グループ分けを組み合わせられます。自分用の条件は、名前を付けて残せます。ホームには、数値やグラフの部品を並べられます。くわしくは 一覧の絞り込み・並べ替え と 保存したビュー を見てください。