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CHAPTER 04 5 / 10

写真を証拠として残す

点検で撮った写真は、あとで「確かに確認した」ことを示す大切な記録になります。撮るタイミング・撮りかた・記録との結びつけかたを整理します。顧客や監査への説明にも使えます。

約6分で読めます

工藤さんユウキフォミ ★★ ふつう
点検・保守・品質を変えるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 写真が点検の証拠になる理由がわかる
  • 残す写真と撮りかたの約束がわかる
  • 記録と結びつけて残す大切さがわかる

「いつから異常だったんですか」。そう聞かれて、点検は「良」だったはず、としか答えられない。そんな場面で、写真があれば。

ユウキ
ユウキ先月の異音の件、お客さんに「いつから異常だったのか」と聞かれて。
工藤さん
工藤さん点検では「良」だったはずだ。ただ、証拠は何もない。
ユウキ
ユウキ写真があれば、そのときの状態を見せられたんですが……。
工藤さん
工藤さん撮っておくべきだったな。
ユウキ
ユウキ「否」のときだけじゃなく、肝心な点検では「良」の写真も残しませんか。

写真は「後から見せられる記録」

点検の記録は、後日**「確かにこの状態だった」と説明できること**が大切です。文字だけの記録は、「書いただけでは?」という疑いが残ります。写真は、現物を見せられる強い記録になります。

写真が役立つ場面は、次のとおりです。

  • 異常が見つかったとき(どう悪いのか)
  • 修理・交換した前後(直ったことの確認)
  • 点検の重要な箇所(計器の指示値、封印など)
  • 顧客や監査への説明(確認した事実)

どんな写真を残すか

場面残す写真
異常あり全体1枚+異常の箇所1〜2枚
修理後修理した箇所を、前と同じ角度で1枚
計器の確認計器の針や数値が読める状態で1枚
重要な設備点検のたびに、同じ位置から全景1枚

「同じ位置から撮る」ことで、前回との違いが見比べやすくなります。

1つの異常について、写真を残すタイミングを時系列で並べます。

  1. 全体1枚と、異常の箇所1〜2枚

    前の状態

  2. 修理した箇所を、前と同じ角度で1枚

    直ったことの確認

  3. 同じ位置から全景1枚

    前回と見比べる

写真を残すタイミング

最初の1枚と同じ角度で撮るのが、コツです。

異常ありの写真は、点検の報告書にも載せます。帳票のプレビューは、こうです。

設備点検・保守記録の帳票プレビュー。点検者・確認者の欄、交換部品の表、不具合の写真の枠が並ぶ
設備点検・保守記録の帳票プレビュー。点検者・確認者の欄、交換部品の表、不具合の写真の枠が並ぶ
  • 設備・点検日・点検者と同じ紙面に、「不具合の写真」の枠がある
  • 右上に「点検者」「確認者」の欄がある

撮りかたの約束

撮る人によって写真がばらつくと、証拠としての力が弱くなります。簡単な約束を決めておきます。

  1. 何を撮るかを、点検項目ごとに決める
  2. 撮る向きをそろえる(正面、上から、など)
  3. 明るさを確保する。暗いときは、ライトを使う
  4. ピントを確認してから保存する
  5. 設備名のプレートなど、どの設備かがわかるものを一緒に写す

記録と結びつける

写真は、単独で残すと、あとで探せません。必ず点検の記録とセットで残します。

  • いつ・誰が・どの設備の点検で撮ったか、が一目でわかる
  • どの項目の写真かがわかる(「項目4フィルタの目詰まり」など)
  • 後から追加・差し替えをしたときに、その履歴が残る

1件の記録の画面では、右側で変更の履歴を確かめられます。

設備点検・保守記録の1件の画面。点検チェックリストの結果と、右側のコメント・変更の履歴
設備点検・保守記録の1件の画面。点検チェックリストの結果と、右側のコメント・変更の履歴
  • 「否」の項目に、備考(異音の様子)が付いて残っている
  • 右側に「コメント」「変更の履歴」のタブがある
  • 「このレコードについて」に、作った日時と作った人が出る
工藤さん
工藤さん撮った写真が、点検の記録と一緒に残るなら、探す手間もないな。
ユウキ
ユウキあとで困らないための「保険」ですね。

写真の保管と容量

写真は、数が増えると容量も増えます。残す期間や、古い写真の扱いを決めておくと安心です。重要な設備の点検写真は長く、日常の写真は短く、というように、重要度で期間を変える運用も考えられます。保管期間は、取引先や社内規程によって異なるので、先に確認しておきましょう。

写真が撮れなかったときの扱いも、決めておくと安心です。暗くて撮れない、危険で近づけない、といった場合に、理由を一言残すだけでも、あとから状況を説明できます。

後から写真を見返す人の立場も考えておきます。撮った本人にはわかる写真でも、初めて見る人には何の写真かわからないことがあります。設備名や項目名と一緒に残すのは、そのためです。

まとめ

  • 写真は、点検の事実を後から示せる強い記録
  • 異常だけでなく、修理後・計器・重要設備の写真も残す
  • 撮る向き・明るさ・ピントのルールを決める
  • 写真は、点検の記録と結びつけて残す

写真が証拠になるまでの、3つの段階です。

撮る約束どおりに結びつける点検の記録と同じ場所に残す期間とバックアップを決める
写真が証拠になるまでの流れ

どれか1つが欠けると、「写真はあるのに、どの点検のものかわからない」ことになります。

フォミ
フォミ撮る・結びつける・残す。この3つで、写真が証拠になります。

Formia でやるなら

Formiaの点検フォームでは、判定ごとの写真欄やフォーム内の写真の項目で、タブレットやスマホのカメラからその場で撮影して添えられます。記録の変更は、誰がいつどう変えたかが変更履歴に残ります。写真の設定は 写真・ファイルの項目、履歴は レコードの画面 の記事を見てください。

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