CHAPTER 04 5 / 10
写真を証拠として残す
点検で撮った写真は、あとで「確かに確認した」ことを示す大切な記録になります。撮るタイミング・撮りかた・記録との結びつけかたを整理します。顧客や監査への説明にも使えます。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- 写真が点検の証拠になる理由がわかる
- 残す写真と撮りかたの約束がわかる
- 記録と結びつけて残す大切さがわかる
「いつから異常だったんですか」。そう聞かれて、点検は「良」だったはず、としか答えられない。そんな場面で、写真があれば。
写真は「後から見せられる記録」
点検の記録は、後日**「確かにこの状態だった」と説明できること**が大切です。文字だけの記録は、「書いただけでは?」という疑いが残ります。写真は、現物を見せられる強い記録になります。
写真が役立つ場面は、次のとおりです。
- 異常が見つかったとき(どう悪いのか)
- 修理・交換した前後(直ったことの確認)
- 点検の重要な箇所(計器の指示値、封印など)
- 顧客や監査への説明(確認した事実)
どんな写真を残すか
| 場面 | 残す写真 |
|---|---|
| 異常あり | 全体1枚+異常の箇所1〜2枚 |
| 修理後 | 修理した箇所を、前と同じ角度で1枚 |
| 計器の確認 | 計器の針や数値が読める状態で1枚 |
| 重要な設備 | 点検のたびに、同じ位置から全景1枚 |
「同じ位置から撮る」ことで、前回との違いが見比べやすくなります。
1つの異常について、写真を残すタイミングを時系列で並べます。
- 全体1枚と、異常の箇所1〜2枚
前の状態
- 修理した箇所を、前と同じ角度で1枚
直ったことの確認
- 同じ位置から全景1枚
前回と見比べる
最初の1枚と同じ角度で撮るのが、コツです。
異常ありの写真は、点検の報告書にも載せます。帳票のプレビューは、こうです。

- 設備・点検日・点検者と同じ紙面に、「不具合の写真」の枠がある
- 右上に「点検者」「確認者」の欄がある
撮りかたの約束
撮る人によって写真がばらつくと、証拠としての力が弱くなります。簡単な約束を決めておきます。
- 何を撮るかを、点検項目ごとに決める
- 撮る向きをそろえる(正面、上から、など)
- 明るさを確保する。暗いときは、ライトを使う
- ピントを確認してから保存する
- 設備名のプレートなど、どの設備かがわかるものを一緒に写す
記録と結びつける
写真は、単独で残すと、あとで探せません。必ず点検の記録とセットで残します。
- いつ・誰が・どの設備の点検で撮ったか、が一目でわかる
- どの項目の写真かがわかる(「項目4フィルタの目詰まり」など)
- 後から追加・差し替えをしたときに、その履歴が残る
1件の記録の画面では、右側で変更の履歴を確かめられます。

- 「否」の項目に、備考(異音の様子)が付いて残っている
- 右側に「コメント」「変更の履歴」のタブがある
- 「このレコードについて」に、作った日時と作った人が出る
写真の保管と容量
写真は、数が増えると容量も増えます。残す期間や、古い写真の扱いを決めておくと安心です。重要な設備の点検写真は長く、日常の写真は短く、というように、重要度で期間を変える運用も考えられます。保管期間は、取引先や社内規程によって異なるので、先に確認しておきましょう。
写真が撮れなかったときの扱いも、決めておくと安心です。暗くて撮れない、危険で近づけない、といった場合に、理由を一言残すだけでも、あとから状況を説明できます。
後から写真を見返す人の立場も考えておきます。撮った本人にはわかる写真でも、初めて見る人には何の写真かわからないことがあります。設備名や項目名と一緒に残すのは、そのためです。
まとめ
- 写真は、点検の事実を後から示せる強い記録
- 異常だけでなく、修理後・計器・重要設備の写真も残す
- 撮る向き・明るさ・ピントのルールを決める
- 写真は、点検の記録と結びつけて残す
写真が証拠になるまでの、3つの段階です。
どれか1つが欠けると、「写真はあるのに、どの点検のものかわからない」ことになります。
Formia でやるなら
Formiaの点検フォームでは、判定ごとの写真欄やフォーム内の写真の項目で、タブレットやスマホのカメラからその場で撮影して添えられます。記録の変更は、誰がいつどう変えたかが変更履歴に残ります。写真の設定は 写真・ファイルの項目、履歴は レコードの画面 の記事を見てください。