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CHAPTER 08 11 / 12

状態(ステータス)の設計

申請・受注・問い合わせなど、進み具合を持つ記録の「状態」の決めかたを解説。状態の数と名前、誰が進めるか、終わりの状態の扱いまで、設計のコツを紹介します。やさしい言葉で説明します。

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サトルさん玲子さんナナ ★★ ふつう
アプリづくりの考えかたのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 状態を何個にして、どこで区切るかがわかる
  • 状態の流れで決めることがわかる
  • 状態を見える形にする方法がわかる

ステータスの選択肢が、いつのまにか十個。どれを選べばいいのか、入力する人が迷っていませんか。

ナナ
ナナ見積のステータス、「作成中」「作成済」「提出」「提出済」「確認中」「返事待ち」……。
玲子さん
玲子さん十個もありますね。私、どれを選べばいいのか迷います。
ナナ
ナナ「提出」と「提出済」の違いが、自分でもわかってなくて。
サトルさん
サトルさん状態は、増やすほど正確になるわけではありません。むしろ、使われなくなります。

「状態(ステータス)」は、記録が今どこまで進んでいるかを示す項目です。見積・受注・申請・問い合わせ・備品など、多くの業務で使います。状態の設計が良いと、現場の動きがよく見えます。

状態の設計の考えかた

数は、少なく

状態は、3〜7個におさめると、扱いやすくなります。多すぎると、選ぶのに迷い、更新されなくなります。

多すぎる状態
絞った状態
作成中・作成済
作成中
提出・提出済
提出済み
確認中・返事待ち
上長確認
似た状態をまとめて、数を絞る例

「次に誰が動くか」で区切る

状態の区切りは、次に動く人や、やることが変わるところにします。

状態次に動く人次にやること
作成中営業見積を仕上げる
上長確認上長内容を確認する
提出済み営業客先の返事を待つ
受注 / 失注事務受注手続き、または終了

次に動く人が変われば、別の状態。同じ人が同じ作業を続けているなら、同じ状態のまま、で十分です。

見積の状態の流れを、図にすると次のとおりです。

作成中営業上長確認上長提出済み営業受注事務
見積の状態の流れ。区切りごとに、次に動く人が変わる

たとえば、こんな画面です。見積の1件の画面では、右上に状態の帯が出て、いまの状態が濃い色になっています。「受注にする」「失注にする」のボタンも並びます。

見積の1件の画面。右上に「作成中・上長確認・提出済み・受注・失注」の状態の帯があり、提出済みが強調されている
見積の1件の画面。右上に「作成中・上長確認・提出済み・受注・失注」の状態の帯があり、提出済みが強調されている
  • 右上の帯が、状態の順番と、いまの位置です。
  • 「受注にする」「失注にする」は、状態を進める操作のボタンです。

状態の名前は、「何をしている最中か」を表す

名前は、行動や結果を表す言葉にします。「確認中」「提出済み」のように、状態を見ただけで、今何が起きているかがわかる名前にします。

状態の流れを決める

決めること例
最初の状態新しい記録は「作成中」から始まる
進められる順序作成中 → 上長確認 → 提出済み
戻せるか上長確認から、作成中へ差し戻せる
終わりの状態受注・失注・完了。ここから先は動かさない
誰が進められるか上長確認 → 提出済みは、上長だけ
玲子さん
玲子さん差し戻せる、は大事ですね。間違いがあったとき、困らないように。
ナナ
ナナ終わりの状態があるなら、一覧で「まだ進行中のもの」だけ見られますね。

状態を「見える形」にする

  • 一覧に、状態の列を置き、状態で絞り込めるようにする
  • 状態ごとの列に、カードを並べたボードで見る

ボードの例です。問い合わせの管理では、状態ごとの列に、問い合わせのカードが並びます。

問い合わせ・クレーム管理のボード。受付・対応中・お客様の返事待ち・完了の列に、問い合わせのカードが並ぶ
問い合わせ・クレーム管理のボード。受付・対応中・お客様の返事待ち・完了の列に、問い合わせのカードが並ぶ
  • 列の上に、状態の名前と件数が出ます。
  • 「完了」まで進んだものと、これからのものを分けて見られます。
  • 担当者のホームに、「自分が動く番のもの」が出る

状態を見直すタイミング

運用を始めてしばらくすると、使われない状態や、いつも滞る状態が見えてきます。三か月に一度、状態ごとの件数を眺めて、「一度も使われていない状態はないか」「どこかに件数が偏っていないか」を確認すると、設計を改善できます。

  • 状態は、3〜7個におさまっている
  • 区切りは、次に動く人ややることが変わるところ
  • 最初・終わり・戻せるか・押せる人が決まっている
  • 状態の名前から、いま何をしているかがわかる

まとめ

  • 状態は3〜7個。次に動く人ややることが変わる区切りにする
  • 名前は、「何をしている最中か」を表す
  • 最初・進める順序・戻せるか・終わりの状態・押せる人を決める
  • 一覧とボードで、状態を見える形にする

Formia でやるなら

アプリには、状態の箱と、アクション(進めるボタン)の矢印で作る「ワークフロー」を設定できます。状態ごとに担当者や期限、アクションを押せる人も決められます(ワークフローの基本、ワークフローの設計、カンバンビュー)。

問い合わせ・クレーム管理のワークフロー設定。状態の箱をアクションの矢印で結ぶ
問い合わせ・クレーム管理のワークフロー設定。状態の箱をアクションの矢印で結ぶ

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