CHAPTER 04 7 / 10
電波の悪い現場でのオフライン入力
工場の奥・地下・屋外の設備など、電波が届かない場所でも点検を入力できる考えかたを紹介します。同期のしくみと、未同期を残さない運用のコツをまとめました。送り忘れを防ぐ約束ごとも紹介します。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事でわかること
- オフラインの仕組みと流れがわかる
- 送り忘れを防ぐ約束ごとがわかる
- 出発前の確認リストが作れる
工場の奥、機械室、地下。電波が入らない場所の点検だけ、紙のまま残っていませんか。そこだけ「別の様式」になると、集計も履歴もばらばらになります。
オフラインとは
「オフライン」とは、ネットワークにつながっていない状態のことです。オフラインでも使える仕組みでは、次のように動きます。
- つながっているうちに、必要なデータを端末に持ち出しておく(同期)
- 電波のない現場で、端末に入力を保存する
- 電波のある場所に戻ったら、まとめて送る(同期)
この流れを図にすると、次のとおりです。持ち出す、保存する、送る。
実際の入力画面には、オフラインでも入力できることが説明文に書かれています。

- 画面の説明文に、「電波の届かない現場ではタブレットのアプリでオフライン入力できます」とある
- 設備コードの欄に「スキャン」ボタンがある
電波が悪い現場の例
- 工場の奥や、厚い壁に囲まれた機械室
- 地下の配管室、ボイラー室
- 広い敷地の屋外設備
- 山間部や、地方の設置場所
こうした場所の点検が紙のままだと、「そこだけ別の様式」になって、集計や履歴がばらばらになります。
運用の約束ごと
オフラインで困るのは、送り忘れと古いデータのまま作業することです。次の約束を決めておきます。
| 約束 | 内容 |
|---|---|
| 出発前に同期 | 点検に出る前に電波のある場所で同期し、最新の台帳を持つ |
| 戻ったら同期 | 点検から戻ったら、まず同期する |
| 未同期を見える化 | 端末に、未同期の件数が常に出ている |
| 端末を返す前に確認 | 共用端末は、返却前に未同期がないか確かめる |
| 期限を知る | オフラインで使える期間には上限がある。長く出る日は事前に確認 |
同期が済むと、事務所のパソコンでは、点検が一覧に並びます。

- 設備・点検日・点検者の列で、点検が並ぶ
- 点検日の並びを見ると、同期されていない点検の抜けに気づける
端末の台数と管理
貸与の端末が増えると、管理も大切になります。
- どの端末を、誰が使っているか把握する
- 紛失・盗難のとき、その端末からの接続を止められるようにする
- 端末の接続先の設定を、現場で一台ずつ打たなくて済む配りかたを考える
事前の確認リスト
オフラインで現場に出る前に、次を確認します。端末の電池は十分か。直前に同期して、点検する設備の台帳は最新か。オフラインで使える期間は残っているか。戻ったあとに同期する時間と場所は決まっているか。この4つを朝礼で声に出すだけでも、送り忘れや古いデータでの作業をかなり減らせます。
出発前の確認を、チェックリストにしました。朝礼で、声に出して確認します。
- 端末の電池は十分ある
- 直前に同期して、台帳は最新になっている
- オフラインで使える期間が残っている
- 戻ったあとに同期する時間と場所が決まっている
オフラインの運用を始めるときは、電波の届かない場所を先に洗い出しておきます。実際に歩いて端末で確かめると、思わぬ場所で電波が弱いことがわかります。その結果をもとに、持ち出しのルールを現場ごとに決められます。
同期が失敗したときの対応も、先に決めておきます。電波が不安定で送れなかったときは、その場で慌てず、電波のある場所で再度試す。それでもだめなら、情報システムの担当に連絡する。流れが決まっていれば、現場は落ち着いて動けます。
まとめ
- オフラインは、先に持ち出し、現場で保存し、戻って送る流れ
- 電波が悪い現場も、同じ様式で記録でき、集計や履歴がそろう
- 出発前・戻ったあとの同期を習慣にし、未同期の件数を見える化する
- 端末の管理(誰が持つか、止められるか)も決めておく
Formia でやるなら
Formiaのタブレットアプリは、オフラインで入力した内容を端末に保存し、電波のある場所で同期できます。未同期の件数は画面に表示され、オフライン中は画面の上にも表示が出ます。同期の流れと注意点は オフラインと同期、アプリの使いかたは タブレットアプリ の記事を見てください。