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CHAPTER 08 9 / 12

入力ミスを防ぐチェック

入力ミスは本人の注意力だけでは防げません。必須・範囲・形式の三つのチェックと、エラー文の書きかた、厳しくしすぎない加減を、現場の例で解説します。初めての方にも読みやすい内容です。

約6分で読めます

サトルさん玲子さん ★★ ふつう
アプリづくりの考えかたのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 入力ミスを防ぐ三つのチェックがわかる
  • 分かりやすいエラー文の書きかたがわかる
  • 厳しさの加減の考えかたがわかる

「0」を一つ多く打ってしまった。気づいたのは、送る直前だった。そんなヒヤリとした経験はありませんか。

玲子さん
玲子さん先月の見積で、数量に「100」ではなく「1000」と入っていて、金額が十倍になっていました。
サトルさん
サトルさん誰も気づかなかったんですか?
玲子さん
玲子さん提出前の確認で見つけましたが、あやうく送るところでした。
サトルさん
サトルさん人は、疲れていると、桁を間違えます。注意を促すだけでなく、仕組みで防ぎましょう。

入力ミスは、うっかりの積み重ねです。「気をつけてください」という呼びかけは、長続きしません。入力の段階で、おかしな値を見つけてくれる仕組みが役に立ちます。

三つの基本のチェック

三つの基本のチェックは、次のとおりです。

1必須チェック

空のままを防ぐ

2範囲チェック

ありえない値を防ぐ

3形式チェック

書式の違いを防ぐ

入力ミスを防ぐ三つの基本のチェック

1. 必須チェック: 空のままを防ぐ

これがないと記録の意味がない項目は、必須にします。入力が漏れたまま保存できなくなります。

たとえば、こんな画面です。点検の入力画面では、必須の項目に赤い印があり、入れ終わった項目には緑の確認の印が付きます。下には、残りの必須の状況が出ます。

設備点検の入力画面。設備・点検日・点検者に必須の印があり、設備の欄に確認の印が付く。下に「必須はすべて入力済み」と保存ボタン
設備点検の入力画面。設備・点検日・点検者に必須の印があり、設備の欄に確認の印が付く。下に「必須はすべて入力済み」と保存ボタン
  • 項目名の右の赤い印が、必須の項目です。
  • 下の「必須はすべて入力済み」の表示で、漏れがないことを確かめられます。

2. 範囲チェック: ありえない値を防ぐ

項目チェックの例
数量1以上、10000以下
温度0〜100
日付今日より未来は不可(点検日など)
割引率0〜100%

先ほどの「1000」のミスは、普段の数量の上限を決めておけば、警告できたかもしれません。

3. 形式チェック: 書式の違いを防ぐ

メールアドレスの形、電話番号の桁数、郵便番号の7桁など、形が決まっているものを確認します。メールアドレスは、確認用に二度入力してもらう方法もあります。

エラーメッセージの書きかた

悪い例よい例
入力が不正です数量は1〜10000の数で入力してください
エラー点検日に未来の日付は入れられません
必須です設備番号を入力してください

何が悪くて、どうすれば直るかを、短い文で伝えます。責める言葉は避けます。

玲子さん
玲子さん「数量は1から10000まで」と出れば、入力した人もすぐ気づきますね。
サトルさん
サトルさん間違いに気づく場所が、提出前の確認から、入力の瞬間に変わります。

厳しくしすぎない

チェックを厳しくしすぎると、現場の入力が止まります。

設計の画面では、選択肢ごとに、理由を「求める」か「書けるようにする(任意)」かを選べます。

点検チェックリストの設計画面。判定の選択肢ごとに、「理由の入力を求める」「理由を書けるようにする(任意)」のチェック欄がある
点検チェックリストの設計画面。判定の選択肢ごとに、「理由の入力を求める」「理由を書けるようにする(任意)」のチェック欄がある
  • 「否」の選択肢は、理由の入力を求める設定です。
  • 他の選択肢は、理由を求めない設定です。厳しさを選択肢ごとに変えられます。
厳しさ使う場面
保存できない(エラー)間違いなく誤りのとき(空、形式違反)
警告して、続行はできる普通はないが、ありえるとき(異常に大きな値)
何もしない自由に書いてよい項目
  1. 1運用
  2. 2点検
  3. 3見直し
  4. 4試す
チェックは、運用しながら見直していく

チェックの見直し

運用を始めたら、「よく引っかかるチェック」を見ます。同じところで何度も引っかかるのは、入力する人が悪いのではなく、チェックか、項目の作りに無理がある可能性があります。

まとめ

  • 入力ミスは、注意喚起ではなく仕組みで防ぐ
  • 必須・範囲・形式の三つの基本のチェックを使う
  • エラー文は、何が悪く、どうすれば直るかを短く伝える
  • 厳しくしすぎず、例外がありえるものは加減する

Formia でやるなら

項目ごとに、必須の指定、最小・最大の値、文字数、形式などを設定できます。メールアドレスの確認入力もあります(必須と入力チェック、数値・金額の項目)。条件に応じたチェックは、式で組めます(条件の式)。入力画面では、入れ終わった項目に印が付き、残りの必須の数も表示されます。

スマホの入力画面。必須の項目に印があり、下に「必須はすべて入力済み」と保存ボタンが出る
スマホの入力画面。必須の項目に印があり、下に「必須はすべて入力済み」と保存ボタンが出る

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