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CHAPTER 04 2 / 10

タブレットで点検表を入力

点検表をタブレットで入力すると、付け忘れが減り、その場で結果が共有されます。紙からの移行で迷いやすい点と、現場に受け入れてもらう進めかたを紹介します。紙と同じ順番で置き換えるのがコツです。

約5分で読めます

工藤さんユウキフォミ
点検・保守・品質を変えるのイメージ
現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
7. 在庫・備品・資産を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
11. 失敗しないための注意
この記事の内容

この記事でわかること

  • 紙の点検表を移すときの原則がわかる
  • 紙より良くなる点がわかる
  • 導入で気をつけることがわかる

「タブレットにする」と聞いて、現場がいちばん心配するのは使いにくさです。だから、まずは紙と同じ順番に置き換えます。

ユウキ
ユウキ工藤さん、点検表をタブレットにしてみませんか。
工藤さん
工藤さん画面を触りながら、機械の横を歩くのか。落としたらどうする。
ユウキ
ユウキケースをつけて、ストラップもあります。それに、押すだけで済みます。
工藤さん
工藤さん押すだけ……。紙と同じ順番で並んでるのか?
ユウキ
ユウキはい、同じ順番にします。

紙の点検表を移すときの原則

紙とタブレットで、点検の「流れ」を変えないことが、定着の近道です。

  • 点検の順番は、紙と同じ並びにする
  • 用語は、現場で使っている言葉のままにする
  • 項目の数は、最初は変えない(減らす検討は、慣れてから)

原則は、3つにまとめられます。

1順番

紙と同じ並びにする

2用語

現場の言葉のままにする

3項目の数

最初は変えない

紙から移すときの3つの原則

見た目が大きく変わると、現場は「別の仕事が増えた」と感じます。まず置き換え、次に改善の順で進めます。

紙より良くなる点

タブレットにしたからこそできることがあります。

紙のときタブレットのとき
付け忘れても気づかない未入力の項目があると、知らせてくれる
「否」の理由は余白に書く「否」を選ぶと、備考と写真の欄が開く
設備名を手書きQRを読んで、設備が自動で入る
日付・時刻を書く自動で入る、または「今日」を押す
事務所で見るのは翌日保存すると、すぐ確認できる

設備名の欄は、コードを読み取ると設備の名前と置き場所が入ります。

スマホで開いた設備点検・保守記録の入力画面。設備コードの欄に「スキャン」ボタンがあり、読み取った設備の情報が出ている
スマホで開いた設備点検・保守記録の入力画面。設備コードの欄に「スキャン」ボタンがあり、読み取った設備の情報が出ている
  • 設備コードの欄の右に「スキャン」ボタンがある
  • 緑の枠に、設備名・種類・置き場所・設置日と、その設備の記録の件数が出る

大きなボタンで選ぶ

現場では、手袋をしたまま、片手で操作することがあります。

  • 「良」「否」「対象外」などの選択肢を、大きなボタンで選ぶ
  • 数値は、必要なときだけ入力する
  • 画面を縦にスクロールして、紙の項目順に進む

スマホの画面では、チェックリストは次のように並びます。

スマホでの点検チェックリスト。「良」「否」「対象外」のボタンが並び、「否」の項目の下に備考欄が開いている
スマホでの点検チェックリスト。「良」「否」「対象外」のボタンが並び、「否」の項目の下に備考欄が開いている
  • 項目ごとに、3つのボタンが大きく並ぶ
  • 「否」を選んだ項目だけ、備考の欄(必須)が開く

細かい文字を打つ場面を、できるだけ減らします。

導入で気をつけること

  1. 試しに1設備から。いきなり全部を切り替えない
  2. 紙と併用する期間を短く設ける。ただし、二重に書かせすぎない
  3. 困りごとを聞く。ボタンの大きさ、項目の順番、文字の大きさ
  4. 電池と置き場所を決める。充電を忘れると使えない

導入の進めかたを図にすると、次のとおりです。ぐるぐる回して広げます。

試しに1設備2週間使う紙との併用は短く声を聞く順番・ボタン・文字直す広げる
タブレット導入の進めかた
工藤さん
工藤さん「否」を選ぶと、すぐ写真が撮れるのは便利だな。
ユウキ
ユウキ紙だと、あとで撮り直しに戻ることもありますよね。

現場の声の拾いかた

使い始めて2週間ほどたったら、点検した人に短い聞き取りをします。「画面を見ながら歩きにくくなかったか」「どの項目で手が止まったか」「紙のほうが早かった点はあるか」。出てきた意見は、項目の順番や名前、ボタンの数の直しに生かします。現場の声を反映すると、「自分たちの道具」として受け入れられやすくなります。

端末は、現場の環境に合わせて選びます。防じん・防水のケース、画面が見やすい明るさ、手袋でも反応する設定など、使う場所の条件を先に確認すると、導入後の「使えない」を防げます。

まとめ

  • 紙と同じ順番・同じ言葉で置き換えると、定着しやすい
  • 付け忘れの確認、「否」の詳細入力、QR読み取りは紙になかった強み
  • 大きなボタンで、手袋でも使えるようにする
  • 1設備から試し、現場の声を聞いて直す
フォミ
フォミ紙のとおりに作って、紙より良くなるところを足しましょう。

Formia でやるなら

Formiaのフォームは、タブレットでも入力しやすい画面で開けます。電波の届かない場所では、専用のタブレットアプリで入力して、あとで同期できます。くわしくは タブレットアプリ と 設備点検アプリ を見てください。

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