CHAPTER 10 3 / 8
グラフと集計で現場を見える化
数字の並びは、グラフにすると、傾向や偏りがすぐにわかります。棒・折れ線・円の使い分けと、ピボット集計の考え方を、不具合件数・売上・作業時間の例でやさしく紹介します。
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現場改善ノートの目次(章と記事の一覧)
1. 現場改善とノーコードの基本
2. 紙・Excel からの卒業
3. 日報・報告を変える
4. 点検・保守・品質を変える
5. 申請・承認・稟議を変える
6. 営業・顧客・案件を変える
8. アプリづくりの考えかた
9. 現場を巻き込む・定着させる
10. データ活用と帳票
この記事の内容
この記事でわかること
- グラフの選び方がわかる
- ピボット集計の考え方がわかる
- 見える化の3つの心得がわかる
表に200行の数字が並んでいても、何が多いのかはわかりません。グラフにすると、数字が急に話しかけてきます。
「見える化」とは、気づきを作ること
見える化は、グラフを作ること自体が目的ではありません。数字を見た人が、何かに気づくことが目的です。「この工程だけ不具合が多い」「9月から落ちている」といった気づきが、次の改善につながります。
グラフの選び方
| 知りたいこと | 向いているグラフ |
|---|---|
| 項目どうしの大きさを比べる | 棒グラフ |
| 時間の流れで、増減を見る | 折れ線グラフ |
| 全体に占める割合を見る | 円グラフ |
| 内訳も一緒に見る | 積み上げ棒グラフ |
迷ったら、棒グラフが基本です。比べやすく、誤解されにくいからです。
棒グラフの例
「工程ごとの不具合件数」を棒で並べると、どの工程が多いか一目でわかります。
この図は、棒の長さで大小を比べる例です。いちばん長い「溶接」から、見直す工程を決められます。
折れ線グラフの例
「月ごとの売上」は折れ線にすると、上昇や下降の流れが見えます。
円グラフの例
「不具合の原因の割合」など、全体を100% として見たいときに使います。ただし、項目が多いと見づらくなるので、5つ程度までにします。
たとえば、案件の金額を、段階ごとに積み上げると、こうなります。

- 棒の色の分かれ方で、優先度ごとの内訳が見える
- 上の「表で見る」「Excel」「CSV」で、元の数字の表や書き出しにも切り替えられる
ピボット集計とは
ピボット集計は、「行と列で、件数や合計を比べる」表です。たとえば、行に「段階」、列に「月」を置くと、「いつ、どの段階の案件が、いくつ・いくらあるか」が一枚の表になります。
同じ案件を、ピボットで見ると、こうなります。

- 上の「行」「列」「数える」を変えて、切り口を選ぶ
- 月ごとに、件数と金額の合計が並ぶ
行や列を入れ替えるだけで、見る角度を変えられるのが強みです。「担当ごと」から「月ごと」へ、切り口を変えながら、気になる所を探せます。
見える化の3つの心得
- 1つのグラフに、1つの伝えたいこと。詰め込みすぎない
- 比べるものを揃える。同じ期間・同じ単位で並べる
- 数字を押すと、元の記録に戻れるようにする。「なぜこの数字なのか」を確かめられるから
次の図は、グラフを作るときに、見えにくい例と伝わる例を比べたものです。
見える権限の範囲で数える
グラフや集計は、見る人が見られるデータだけで数えられます。権限のない人に、全体の数字が見えてしまうことはありません。また、伏せ字にしている項目では、グループ分けや集計はできません。
まとめ
- 見える化の目的は、見た人の気づきを作ること
- 比べるなら棒、流れなら折れ線、割合なら円
- ピボット集計は、行と列で件数や合計を比べる表
- 1つのグラフには、1つの伝えたいことを
- 数字から、元の記録に戻れるようにしておく
Formia でやるなら
Formiaのビューには、グラフとピボットの形があります。数値や棒・折れ線・円などのグラフは、ホームにも並べられ、数字を押すとその一覧が開きます。作り方は グラフビュー と ピボットビュー を見てください。