WAN わいどえりあねっとわーく
WAN広域ネットワーク拠点間接続専用線インターネットエンタープライズ
WANについて教えて
簡単に言うとこんな感じ!
WANは「広いエリアをつなぐネットワーク」のことだよ。会社の東京本社と大阪支社をつなぐ回線がまさにWANなんだ。家のWi-Fiみたいな「近くをつなぐLAN」を、もっとずっと広い範囲に広げたものってこと!
WANとは
WAN(Wide Area Network:広域エリアネットワーク)は、地理的に離れた複数の拠点をつなぐネットワークです。同じビル内や同じフロアをつなぐLAN(Local Area Network)に対し、都市間・国際間など広い範囲をカバーします。
企業のシステムでは、本社と支社、データセンターと各オフィスをつなぐ手段としてWANが使われます。回線を通信キャリア(NTT・ソフトバンク・KDDIなど)から借りる形が一般的で、インターネット回線を使うタイプからキャリア独自の閉域網まで多様な選択肢があります。
近年はクラウドサービスの普及により、データセンターへの接続だけでなくクラウド事業者への直接接続もWANの設計に含まれるようになりました。
WANの主な種類
| 種類 | 概要 | 特徴 |
|---|---|---|
| 専用線 | 拠点間を物理的に専用回線で結ぶ | 高品質・高コスト |
| IP-VPN | 通信キャリアのMPLS網を利用 | 閉域で安全・品質保証あり |
| 広域イーサネット | イーサネット技術でL2接続 | 柔軟な構成・拠点増設が容易 |
| インターネットVPN | 公衆インターネット上にVPNを構築 | 低コスト・品質はベストエフォート |
| SD-WAN | ソフトウェアで複数回線を最適制御 | 柔軟性高・可視化に優れる |
歴史と背景
- 1960年代:電話回線を使ったデータ通信(専用線の原型)が登場
- 1970〜80年代:パケット交換技術の普及によりX.25などのWAN規格が整備
- 1990年代:フレームリレー・ATMが企業WANの主流に
- 2000年代:IP-VPN(MPLS)が広域ネットワークの標準的な選択肢に
- 2010年代:クラウド普及とともにSD-WANが急成長
- 現在:ゼロトラスト対応やSASEと組み合わせたWAN設計が主流に
LANとWANの比較
| 項目 | LAN | WAN |
|---|---|---|
| カバー範囲 | 建物・フロア内 | 都市・国・国際 |
| 回線管理 | 自社管理 | 通信キャリアに依存 |
| 通信速度 | 1Gbps〜100Gbps | 数Mbps〜数十Gbps |
| コスト | 比較的安価 | 高め(距離・品質に比例) |
| 遅延 | 数十μs以下 | 数ms〜数十ms |
関連する規格・RFC
| 規格 | 内容 |
|---|---|
| RFC 1918 | プライベートIPアドレス(WAN設計の基礎) |
| ITU-T X.25 | パケット交換WAN規格(歴史的) |
| MEF 70 | SD-WAN標準化仕様 |