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IP-VPN あいぴーぶいぴーえん

IP-VPNMPLS閉域網拠点間接続帯域保証エンタープライズ
IP-VPNについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

IP-VPNは通信キャリアが持つ「鍵のかかった専用の高速道路」を借りるイメージだよ。インターネットとは完全に別の閉じたネットワークを使うから安全で速い。複数の拠点を一気につなぐのも得意なんだ!


IP-VPNとは

IP-VPN(IP Virtual Private Network)は、通信キャリアが保有するMPLS(Multi-Protocol Label Switching)技術を使った閉域IP網上で、仮想的な専用ネットワークを構築するサービスです。インターネットを経由しないため、セキュリティと通信品質が確保されます。

ユーザー視点では、複数の拠点を「同じネットワーク内にある」かのように扱えます。本社・支社間のファイル共有、基幹システムへのアクセス、電話システム(IP-PBX)の接続などに広く使われています。

インターネットVPNとは異なり、公衆インターネットを経由せず、キャリアの閉域網のみを通るため、原則として追加の暗号化なしでも安全とされています(ただし最近はゼロトラスト観点から暗号化を加えるケースも増えています)。


IP-VPNの仕組み(MPLS)

本社 192.168.1.0/24 支社A 192.168.2.0/24 支社B 192.168.3.0/24 支社C 192.168.4.0/24 キャリア MPLS網 (閉域・インターネット非経由) ラベルスイッチングで高速転送 CE-PE間 IP-VPN 構成イメージ

各拠点のルーターCE:Customer Edge)は、キャリアのPE(Provider Edge)ルーターに接続します。PE間はMPLSラベルで高速転送され、ユーザーのトラフィックは他のVPN利用者と論理的に分離されます。


歴史と背景

  • 1990年代後半:MPLSの標準化(RFC 3031)によりIP-VPNの基盤が整う
  • 2000年代初頭専用線からIP-VPNへの移行が企業に広まる
  • 2000年代後半:品質クラス(QoS)付きサービスが充実し、音声・映像も対応
  • 2010年代:クラウド普及でインターネットVPN・SD-WANとの比較検討が増加
  • 現在:レガシーな基幹システム接続での利用が続く一方、新規は SD-WAN 移行が増加

IP-VPN・インターネットVPN・専用線の比較

項目専用線IP-VPNインターネットVPN
回線の種類物理専用キャリア閉域網公衆インターネット
セキュリティ最高高い暗号化で担保
帯域保証完全クラス別保証ベストエフォート
コスト高い中程度低い
多拠点対応困難容易容易

関連する規格・RFC

規格内容
RFC 2547 / RFC 4364BGP/MPLS IP VPN の標準仕様
RFC 3031MPLS アーキテクチャ
RFC 4577OSPF を使った MPLS VPN

関連用語