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SQL Serverの特徴 えすきゅーえるさーばーのとくちょう

SQL ServerMicrosoftT-SQLエンタープライズWindowsAzure
SQL Serverの特徴について教えて

簡単に言うとこんな感じ!

SQL ServerはMicrosoftが作った商用RDBだよ!Windowsサーバーや.NET・Excelとの相性が抜群で、日本の中堅〜大企業の社内システムに超よく使われてるんだ。BIツール(SSRS・SSAS)も一緒に使えて「Microsoftのエコシステムで全部まかなえる」のが強みってこと!


SQL Serverとは

SQL Server(Microsoft SQL Server)とは、Microsoftが開発・販売する商用リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)です。1989年にSybaseとMicrosoftの共同開発でOS/2向けにリリースされ、1993年のWindows NT版(SQL Server 4.21)以降はMicrosoft独自の製品として発展してきました。

SQL Serverの最大の特徴はMicrosoftエコシステムとの深い統合です。Windows Server・Active Directory・.NET Framework・Excel(PowerQuery・PowerPivot)・Power BIとの連携がシームレスで、社内システムや業務アプリケーションのバックエンドDBとして日本の企業に広く普及しています。またSQL Server Integration Services(SSIS)・Reporting Services(SSRS)・Analysis Services(SSAS)というBI/ETL機能群を同梱しており、データ活用基盤をSQL Server単体で構築できる点も強みです。

独自の手続き型SQL言語であるT-SQL(Transact-SQL)はSybase由来で、変数・ループ・例外処理ウィンドウ関数・CTE等をサポートします。2016年以降はLinuxでも動作するようになり、クラウドではAzure SQL Database・Azure SQL Managed Instanceとしてマネージドサービスが提供されています。


SQL Serverの主な特徴

特徴説明
T-SQLTransact-SQL。Sybase由来の手続き型SQL。変数・例外処理・CTEが充実
Always On可用性グループ複数レプリカへのリアルタイム同期。自動フェイルオーバー高可用性を実現
SSIS(ETLツール)SQL Server Integration Services。GUIでデータ変換パイプラインを構築
SSRS(レポーティング)SQL Server Reporting Services。帳票・グラフをWebやExcelで配信
SSAS(分析サービス)SQL Server Analysis Services。OLAPキューブ・データマイニング
列ストアインデックスDWH・分析系クエリを大幅に高速化するカラムナーインデックス
インメモリOLTPロックフリーのメモリ最適化テーブル(Hekaton)による超高速トランザクション
Azure SQL統合Azure SQL Database・Azure SQL Managed Instanceとして完全マネージドで利用可能
Linux/コンテナ対応SQL Server 2017以降はLinux・Dockerで動作。クロスプラットフォーム化が進む
SQL Serverのエコシステムと主要コンポーネント クライアント / 開発ツール層 SSMS(Management Studio) Azure Data Studio JDBC / ODBC / ADO.NET Power BI / Excel SQL Server Database Engine クエリパーサー・オプティマイザー T-SQL実行エンジン Always On / ミラーリング 列ストアインデックス / インメモリOLTP BI / ETL コンポーネント SSIS ETL/データ連携 SSRS レポーティング SSAS OLAPキューブ Microsoft Fabricとも連携 オンプレミス展開 Windows Server / Linux / Docker Enterprise / Standard / Express版 クラウド展開(Azure) Azure SQL Database(フルマネージド) Azure SQL Managed Instance Active Directory / Windows認証 / .NET / Excel / Power BI との深い統合 Microsoftエコシステム全体と連携しやすい

歴史と背景

  • 1989年:SybaseとMicrosoftの共同開発でOS/2向けに「SQL Server 1.0」リリース
  • 1993年:SQL Server 4.21(Windows NT版)。MicrosoftがSybaseと決別し独自開発へ
  • 1998年:SQL Server 7.0。エンジンをフルスクラッチで書き直し。現代SQL Serverの基礎
  • 2000年:SQL Server 2000。XML対応・クラスタリングサポート強化
  • 2005年:SQL Server 2005。CLR統合・Service Broker・レポーティングサービス追加
  • 2008年:SQL Server 2008/R2。空間データ型・圧縮・ポリシーベース管理
  • 2012年:SQL Server 2012。Always On可用性グループ・列ストアインデックス(読み取り専用)導入
  • 2014年:SQL Server 2014。インメモリOLTP(Hekaton)・更新可能列ストアインデックス
  • 2016年:SQL Server 2016。JSON対応・Stretch Database・クエリストア・R Services
  • 2017年:SQL Server 2017。Linux・Docker対応開始。Pythonサポート・グラフDB機能
  • 2019年:SQL Server 2019。ビッグデータクラスター・Java統合・Accelerated Database Recovery(ADR
  • 2022年:SQL Server 2022。Azure Synapse Link・Azure Active Directory認証・S3互換オブジェクトストレージ連携

エディション比較

エディション主な用途価格帯
Enterprise大規模・ミッションクリティカル高額(コアライセンス)
Standard中規模業務システム中程度
Developer開発・テスト専用無料(本番利用不可)
Express小規模・組み込み。DBサイズ10GB上限無料
Azure SQL Databaseフルマネージドクラウド版従量課金
Azure SQL Managed Instanceオンプレミス互換のフルマネージド版従量課金

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
ISO/IEC 9075 (SQL標準)SQL ServerのT-SQLが準拠するSQL標準
TDS(Tabular Data Stream)SQL Serverのクライアントサーバー通信プロトコル。Sybase由来
OpenXML / FOR XMLSQL ServerのXML処理標準

関連用語