ポリシーベースルーティング ぽりしーべーするーてぃんぐ
ポリシーベースルーティングPBRトラフィックエンジニアリングルートマップ経路制御
ポリシーベースルーティングについて教えて
簡単に言うとこんな感じ!
通常のルーティングは「宛先IPを見て経路を選ぶ」けど、PBRは「送信元IPや通信の種類によって経路を変える」仕組みだよ。役員の通信はコスト高でも安全な回線に、その他は安い回線に、みたいな使い分けができるんだ!
ポリシーベースルーティングとは
ポリシーベースルーティング(PBR:Policy-Based Routing)は、通常の宛先IPベースのルーティングとは異なり、送信元IPアドレス・プロトコル種別・ポート番号・パケットサイズなどの条件に基づいて転送先を決定するルーティング手法です。
通常のルーティングテーブルはスキップして、PBRポリシーが優先して適用されます。たとえば「VoIPトラフィックはMPLS回線経由」「HTTPトラフィックはインターネット直接」「経営幹部のPCからのパケットは専用回線経由」のような細かな制御が可能です。
PBRと通常ルーティングの比較
| 項目 | 通常ルーティング | ポリシーベースルーティング |
|---|---|---|
| 転送判断基準 | 宛先IPアドレスのみ | 送信元IP、プロトコル、ポート等 |
| テーブル | ルーティングテーブル | ポリシー(ルートマップ)が優先 |
| 柔軟性 | 低い | 高い |
| 設定複雑さ | 低い | 高い |
| 主な用途 | 一般ルーティング | トラフィックエンジニアリング、QoS |
歴史と背景
- 1990年代:Cisco IOSでPBRの初期実装が登場
- 2000年代:SD-WAN前身として企業の複数WAN回線制御に活用
- 2015年以降:SD-WANがPBRをGUI化・自動化して普及
- 現在:クラウドルーター(AWS Transit Gateway、Azure Route Server等)でもPBR機能が搭載
PBRの動作フロー
関連する規格・RFC
| 規格・RFC番号 | 内容 |
|---|---|
| RFC 4116 | IPv4マルチホーミングとPBRの考え方 |
関連用語
- ルーティングテーブル — PBRがスキップするテーブル
- BGPルートフィルタリング — ルートマップを共有する技術
- MPLS — PBRと組み合わせてトラフィックエンジニアリングを実現