ルーティング

OSPF おーえすぴーえふ

OSPFOpen Shortest Path FirstリンクステートDijkstra企業内ルーティング
OSPFについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

企業内ネットワークでよく使われるダイナミックルーティングプロトコルだよ。ルーター同士がネットワークの全体地図(LSAデータベース)を共有して、Dijkstraのアルゴリズムで最短経路を計算するんだ!


OSPFとは

OSPF(Open Shortest Path First)は、企業内ネットワーク(AS内)で広く使われるリンクステート型ルーティングプロトコルです。RFC 2328(OSPFv2・IPv4用)とRFC 5340(OSPFv3・IPv6用)で標準化されています。

OSPFの動作原理は「リンクステート(Link State)」です。各ルーターはLSA(Link State Advertisement)というパケットを使って自分のリンク情報をネットワーク全体に伝播します。全ルーターが同じLSDB(Link State Database)を共有し、Dijkstraのアルゴリズムで各ルーター自身が最短経路ツリーを計算します。

RIPのような「距離ベクトル型」(隣から聞いた情報を丸ごと信じる)と異なり、OSPFは全体のトポロジーを把握した上で経路を計算するため、ループが起きにくく、収束が速く、大規模ネットワークに適しています。


OSPFの主要概念

概念内容
Hello パケット隣接関係(ネイバー)の確立・維持に使う
LSA(Link State Advertisement)リンク情報の広告。7種類ある
LSDB(Link State Database)全LSAを保存したデータベース
SPFアルゴリズムDijkstraでLSDBから最短経路ツリーを計算
コストインターフェースの帯域幅から計算する経路指標
エリア大規模ネットワークを分割する単位(バックボーンエリア=Area 0)

歴史と背景

  • 1988年:OSPFv1がRFC 1131で初稿
  • 1991年:OSPFv2がRFC 1247で標準化
  • 1998年:RFC 2328でOSPFv2が現在の形に整備
  • 2008年:OSPFv3(IPv6対応)がRFC 5340で整備
  • 現在:企業LAN・データセンター・クラウドプロバイダーの内部ルーティングで広く使用

OSPFの近隣関係確立フロー

OSPF 隣接関係(Adjacency)の確立ステート Down Init 2-Way ExStart/Exchange Loading Full Full状態になると隣接確立完了。LSA交換・経路計算が始まる Helloパケット:デフォルト10秒間隔。Dead間隔:40秒

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 2328OSPFv2(IPv4)
RFC 5340OSPFv3(IPv6)
RFC 3623OSPFグレースフルリスタート

関連用語