SSD(Single Shot MultiBox Detector) えすえすでぃー(しんぐるしょっとまるちぼっくすでぃてくたー)
SSDSingle Shot MultiBox Detector物体検出マルチスケール1段階検出アンカーボックス
SSD(Single Shot MultiBox Detector)について教えて
SSD(Single Shot MultiBox Detector)とは
SSD(Single Shot MultiBox Detector) は2016年にLiu・Erhan・Szegedyらが発表した1段階(One-Stage)の物体検出モデルです。YOLOと同じく1回のネットワーク処理で物体の位置とクラスを同時に予測しますが、複数の異なる解像度の特徴マップを使うマルチスケール検出が特徴です。
CNNの各層で得られる特徴マップは、浅い層では高解像度(小さい物体を検出しやすい)・深い層では低解像度(大きい物体を検出しやすい)という特性があります。SSDはこれを活用し、浅い特徴マップで小さい物体、深い特徴マップで大きい物体を担当させることで、様々なサイズの物体を効果的に検出します。
モバイルアプリ・組み込みシステム向けにMobileNet+SSDという軽量な組み合わせがよく使われています。
SSDのマルチスケール検出
入力画像 → VGG16ベースのCNN
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├─ Conv4_3(38×38) → 小さい物体を検出
├─ FC7(19×19) → 中サイズの物体
├─ Conv6_2(10×10) → やや大きい物体
├─ Conv7_2(5×5) → 大きい物体
├─ Conv8_2(3×3) → 大きい物体
└─ Conv9_2(1×1) → 最大サイズの物体
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各特徴マップでアンカーボックスを使って予測
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NMS(非最大値抑制)で重複を除去
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最終検出結果
歴史と背景
- 2016年:Liuら「SSD: Single Shot MultiBox Detector」を発表
- 2017年:MobileNet-SSDが登場し、スマートフォンでのリアルタイム検出が可能に
- 2018年:SSD系の手法がYOLOv3と競い、組み込みシステムで広く採用
- 現在:YOLOv5/v8の台頭で競争力はやや低下したが、軽量版は組み込みで現役
主要物体検出モデルの比較
| モデル | タイプ | 速度 | mAP(COCO) | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| SSD300 | 1段階 | 46FPS | 25.1 | 標準版 |
| SSD512 | 1段階 | 19FPS | 28.8 | 高精度版 |
| MobileNet-SSD | 1段階(軽量) | 高速 | 19.3 | モバイル向け |
| YOLOv3 | 1段階 | 30FPS | 33.0 | 精度・速度のバランス |
| Faster R-CNN | 2段階 | 5FPS | 37.0 | 高精度 |
関連用語
- YOLO — SSDと並ぶ代表的な1段階物体検出モデル
- Faster R-CNN — SSDと対比される2段階検出手法
- 物体検出 — SSDが解くタスク
- MobileNet — SSDと組み合わせてモバイル向け軽量検出を実現
- 特徴マップ — SSDのマルチスケール検出の基礎