情報設計(IA)とは何か
情報設計(IA:Information Architecture)とは、Webサイト内の情報をユーザーが迷わず目的のページへたどり着けるよう整理・分類・構造化する設計手法です。図書館の分類システムや案内表示に例えられることが多く、「情報の骨格づくり」とも言われます。
中小企業のサイトでよくある問題として、「会社概要」「サービス」「実績」「お知らせ」「採用」「お問い合わせ」と並んだナビゲーションが挙げられます。企業側の都合で分けたカテゴリが、ユーザーの探し方と一致していないため、目当てのページに辿り着く前に離脱してしまうケースは少なくありません。
カード・ソーティングで構造を見つける
カード・ソーティングは、情報設計を行う際の代表的なリサーチ手法です。サイトに掲載する情報項目をカードに書き、ユーザーに自由にグループ分けしてもらうことで、ユーザーの頭の中にある「情報の分類モデル」を把握します。
オープン型:ユーザーが自由にグループを作り名前をつける方法。カテゴリ自体が決まっていない段階に向いています。
クローズド型:あらかじめカテゴリを決めておき、各情報をどのカテゴリに入れるかを判断してもらう方法。既存のナビゲーション構造を検証するのに向いています。
神戸・兵庫の中小企業がリニューアルを検討する際、社員数名で簡易的なカード・ソーティングを行うだけでも、「企業側が当たり前に思っていた分類がユーザーに伝わっていない」という発見が得られることがあります。
ナビゲーション設計の基本
ナビゲーションはユーザーがサイト内を移動するための道標です。設計で押さえるべきポイントは3つあります。
1. 項目数を絞る:グローバルナビゲーション(ヘッダーメニュー)の項目は5〜7個が目安です。多すぎると選択に迷い、少なすぎると目的地が見えにくくなります。
2. ラベルをユーザー言語にする:「ソリューション」「インフォメーション」のような業界用語や英語表記は避け、「サービス一覧」「お知らせ」のように誰でも意味がわかる言葉を使います。
3. 現在地を示す:パンくずリストや、現在表示中のメニュー項目を視覚的に区別することで、ユーザーが「今どこにいるか」を常に把握できるようにします。
まとめ
情報設計はWebサイトのリニューアルや新規制作において、デザインに先行して行うべき作業です。ユーザーの頭の中にある情報の分類モデルを理解し、それに合ったナビゲーションと階層構造を作ることで、「使いやすい・わかりやすい」サイトが実現します。神戸・兵庫の中小企業でも、簡易的なカード・ソーティングから始めるだけで、サイト改善の大きなヒントが得られます。