開発手法

スプリントレビュー すぷりんとれびゅー

スプリントレビュースクラムデモフィードバックインクリメントステークホルダー
スプリントレビューについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

スプリントの終わりに「今回作ったもの」をステークホルダー(発注者を含む関係者)に実際に見せて、フィードバックをもらう会議だよ。展示会の小規模版みたいなもので、「こんな機能できました!どうですか?」って動くソフトウェアをデモするんだ。ここで方向性のズレを修正できるのがアジャイルの醍醐味だよ!


スプリントレビューとは

スプリントレビュー(Sprint Review) とは、スクラムにおいてスプリントの終わりに開発チームがそのスプリントの 成果(インクリメント)をステークホルダーに披露し、フィードバックを受け取る イベントです。最大4時間(4週スプリントの場合)と定められています。

スプリントレビューの目的は「インクリメントを検査し、プロダクトバックログを適応させること」です。単なるデモではなく、ステークホルダーからのフィードバックを受けてバックログを更新するという 双方向の対話 が求められます。

発注者(プロダクトオーナー)にとってスプリントレビューは 最も重要なイベントのひとつ です。「動くソフトウェア」を直接確認し、「想定どおりか・方向性は合っているか」を判断できます。また「これは思っていたのと違う」という発見はここで行うほど、修正コストが低く済みます。テストで見つけるより、設計段階で見つけるより、スプリントレビューで早期に気づく方が断然安上がりです。


スプリントレビューとレトロスペクティブの違い

比較項目スプリントレビューレトロスペクティブ
目的成果物のフィードバック収集チームのプロセス改善
参加者チーム+ステークホルダー(発注者を含む)チームのみ(内部)
対象プロダクト(何を作ったか)プロセス(どう作ったか)
アウトプット更新されたプロダクトバックログ次スプリントへの改善アクション
タイミングレトロスペクティブの前スプリントレビューの後

歴史と背景

  • 1993年: ジェフ・サザーランドがスクラムで「スプリント終了時のレビュー」を実践
  • 1995年: スクラム論文でスプリントレビューの概念が発表
  • 2010年: スクラムガイドでスプリントレビューを公式イベントとして定義。4時間の時間制限を規定
  • 2017年: スクラムガイド更新でステークホルダーとの「対話」の重要性が強調
  • 2020年: スクラムガイド改訂で「インクリメントの検査と適応」という目的がより明確に定義

スプリントレビューの進め方

スプリントレビューの流れ(最大4時間) ①オープニング (〜15分) スプリントゴールの 確認と達成状況報告 ②デモ (〜90分) 完成した機能を 実際に動かして見せる ③フィードバック (〜60分) ステークホルダーが 意見・要望を伝える ④バックログ更新 (〜30分) 次スプリントの 優先度・内容を調整 発注者(プロダクトオーナー)がスプリントレビューでやること ✔ 完成したインクリメントを確認し「Doneかどうか」を判断する ✔ 「思っていたのと違う」点を具体的にフィードバックする(感想ではなく改善指示を) ✔ 次スプリントの優先度変更・新しいバックログアイテム追加を決定する

関連する規格・RFC

規格・番号内容
The Scrum Guide(2020)スプリントレビューをスプリントの公式イベントとして定義。最大4時間の時間制限を規定

関連用語

  • スプリント — スプリントレビューが行われる開発サイクルの単位
  • スクラム — スプリントレビューが組み込まれたフレームワーク
  • バックログ — スプリントレビューのフィードバックを受けて更新される優先リスト
  • プロダクトオーナー — スプリントレビューで完成の判断とフィードバックを行う役割
  • レトロスペクティブ — スプリントレビューの後に行うチームのプロセス振り返り
  • 受入基準 — スプリントレビューで「完成かどうか」を判断する基準