開発手法

バックログ ばっくろぐ

バックログスクラムプロダクトバックログユーザーストーリー優先順位要件管理
バックログについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

「これを作りたい・やりたい」というアイテムを優先順位付きで並べたリストだよ。料理で例えると「今日作りたいメニューリスト」で、一番上が一番食べたいもの。スクラムでは上から順番に取り組んでいくんだ。新しいリクエストが来たら適切な優先度でリストに追加するだけで、途中でリストの順序を入れ替えるのも自由なんだよ!


バックログとは

バックログ(Backlog) とは、スクラム(アジャイル開発)において、システムに必要な機能・改善・修正などを優先順位の高い順に並べた作業リストのことです。プロダクトバックログ(Product Backlog) とも呼ばれます。

バックログの各アイテムは バックログアイテム(Product Backlog Item: PBI) と呼ばれ、多くの場合 ユーザーストーリー の形式(「〇〇として△△したい。なぜなら□□だから」)で記述されます。各アイテムには ストーリーポイント という相対的な見積もり値が付与されることが多いです。

バックログはプロダクトオーナーが管理・更新します。「バックログリファインメント(Backlog Refinement / Grooming)」という定期的なメンテナンス作業で、アイテムの内容を明確化・優先度更新・見積もりを行います。


プロダクトバックログ vs スプリントバックログ

比較項目プロダクトバックログスプリントバックログ
管理者プロダクトオーナー開発チーム
スコーププロジェクト全体現在のスプリントのみ
更新頻度随時(要件変化に応じて)スプリント中は基本固定
アイテム数数十〜数百件1スプリント分(10〜30件程度)
変更可否いつでも追加・順序変更可スプリント中の変更は原則禁止

歴史と背景

  • 1993年: ジェフ・サザーランドがスクラムを実践する際、優先順位付きの作業リストを「バックログ」と呼び始める
  • 1995年: スクラム論文で「プロダクトバックログ」が正式に定義
  • 2000年代: Jira・Trelloなどのツールの普及によりデジタルバックログ管理が一般化
  • 2010年: スクラムガイドでプロダクトバックログの3属性(順序付き・透明・詳細化)が明確化
  • 2020年: スクラムガイド改訂で「定義済みで詳細化されている」という属性が追加強調
  • 現在: Jira・Linear・Azure DevOpsなど多くのPMツールがバックログ機能を標準装備

バックログアイテムの構造例

プロダクトバックログの例(優先度順) # ユーザーストーリー 優先度 ストーリーポイント 状態 1 社員としてパスワードを変更したい。セキュリティ向上のため 3 完了 2 管理者として権限グループを設定したい。細かいアクセス制御のため 8 進行中 3 営業担当として顧客情報をCSV出力したい。報告書作成に使うため 5 予定 4 管理者としてダッシュボードでKPIを見たい。意思決定を速めるため 13 予定 5 ユーザーとしてスマホから申請したい。移動中でも操作できるように 20 検討中 上ほど優先度が高くスプリントで先に取り組む。ストーリーポイントは相対的な作業量の見積もり値 フィボナッチ数列(1,2,3,5,8,13,21…)がよく使われる

関連する規格・RFC

規格・番号内容
The Scrum Guide(2020)プロダクトバックログの3特性(順序付き・透明・詳細化)を定義

関連用語