開発手法

スクラムマスター すくらむますたー

スクラムマスターSMファシリテータースクラムサーバントリーダーシップアジャイルコーチ
スクラムマスターについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

スクラムチームが「スクラムというゲームのルールを守りながらうまく機能できるよう支援する人」だよ。プロジェクトマネージャーとは違って、指示・命令はしないんだ。チームの障害を取り除いたり、会議をうまく回したりする「縁の下の力持ち」みたいな役割で、チームをよりよくするコーチだよ!


スクラムマスターとは

スクラムマスター(Scrum Master、略称:SM) とは、スクラムの3役割のひとつで、スクラムが正しく理解・実践されるよう組織とチームを支援する 役割です。チームのコーチ・ファシリテーター・障害除去者として機能します。

スクラムマスターの特徴は 「サーバントリーダーシップ(奉仕型リーダーシップ)」 のスタイルをとることです。プロジェクトマネージャーのように「誰が何をするか」を指示・命令するのではなく、チームが自律的に機能できるよう 環境を整えること に注力します。

発注者が理解すべき点は、スクラムマスターは「進捗管理係」ではないことです。「スケジュールは大丈夫か?」「なぜ遅れているのか?」という問いかけは、プロダクトオーナーやチームに対して直接行うべきです。スクラムマスターはそのような問題が発生しないよう プロセスを改善する 役割です。


スクラムマスターの主な活動

対象活動内容
開発チームに対してデイリースクラムレトロスペクティブのファシリテーション。障害・ブロッカーの除去
プロダクトオーナーに対してバックログリファインメントの支援。バックログアイテムを明確に書くよう指導
組織に対してスクラムの理解促進。スクラムと相容れない組織ルールや文化の変革を促す
全体に対してスプリントイベントが時間内に終わるようファシリテート。スクラムの原則から外れていないか監視

歴史と背景

  • 1993〜95年: ジェフ・サザーランドとケン・シュウェイバーがスクラムを開発する中で「スクラムマスター」という役割が生まれる
  • 1995年: スクラム論文でスクラムマスターが「プロセスオーナー」として定義
  • 2001年: アジャイルマニフェスト発表後、スクラムマスターの役割が世界的に広まる
  • 2002年: ScrumAllianceが設立。CSM(認定スクラムマスター)資格の提供開始
  • 2010年: スクラムガイドでスクラムマスターの責務がプロダクトオーナー・開発チームの両面から再定義
  • 2016年: 「アジャイルコーチ」という職種が普及。SMの役割を発展させた上位概念として認知

SMとPMの違い

スクラムマスター vs プロジェクトマネージャー 比較項目 スクラムマスター プロジェクトマネージャー リーダーシップスタイル サーバント型(奉仕・支援) 権威型(指示・管理) チームへの関与 環境整備・障害除去 タスク割り当て・進捗確認 意思決定 チームが決める(支援のみ) PM自身が決定することが多い スケジュール管理 チームのベロシティで把握 ガントチャート・EVMで管理 主な場面 アジャイル・スクラム開発 ウォーターフォール・大規模PJ SMとPMは共存できる 大規模プロジェクトではPMが全体調整・ステークホルダー管理を担い、SMがチームのアジャイル実践を支援するハイブリッド体制も一般的

関連する規格・RFC

規格・番号内容
The Scrum Guide(2020)スクラムマスターの責務を定義。「真のリーダー」として規定
CSM(Certified ScrumMaster)ScrumAllianceが提供するSM向け認定資格
PSM(Professional Scrum Master)Scrum.orgが提供するSM向け認定資格

関連用語