ルーティング

RIP りっぷ

RIPRouting Information Protocol距離ベクトルホップ数レガシープロトコル
RIPについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

最も古いダイナミックルーティングプロトコルのひとつで、「ホップ数(経由するルーター数)」で経路を選ぶシンプルな仕組みだよ。今は大規模環境では使われないけど、ルーティングの基本を学ぶのにぴったりの入門プロトコルなんだ!


RIPとは

RIP(Routing Information Protocol)は、距離ベクトル型のルーティングプロトコルです。隣接ルーターとルーティング情報を交換し、宛先ネットワークへのホップ数(経由するルーター数)をメトリックとして経路を選択します。

RIPはシンプルで設定が容易な反面、大規模ネットワークには向かない制限があります。最大ホップ数が15(16以上は到達不能扱い)、30秒ごとのルーティングテーブル全送信による帯域消費、収束の遅さなどが欠点です。

現在はほぼOSPFEIGRPに置き換えられており、レガシー環境の維持か教育目的にのみ使われています。


RIPv1とRIPv2の違い

項目RIPv1RIPv2
クラスレス(VLSM対応)なしあり(サブネットマスク情報を含む)
認証なしあり(パスワード認証
マルチキャストブロードキャストマルチキャスト(224.0.0.9)
推奨非推奨一部使用あり

歴史と背景

  • 1982年:BSDのrouted(ルートデーモン)としてRIPが初実装
  • 1988年:RFC 1058でRIPv1が標準化
  • 1994年:RIPv2がRFC 1723で標準化(CIDR・VLSMに対応)
  • 1997年:RIPng(IPv6版)がRFC 2080で標準化
  • 現在:新規ネットワーク設計ではほぼ使われない。OSPFが標準的

RIPのルーティング更新(距離ベクトル)

RIPの距離ベクトル更新(ホップ数の伝播) ルーターA ルーターB ルーターC 10.0.3.0/24 10.0.3.0/24 hop=1 10.0.3.0/24 hop=2 30秒ごとにテーブル全体を隣接ルーターに送信する

RIPのカウント・トゥ・インフィニティ問題

RIPにはカウント・トゥ・インフィニティ(Count to Infinity)という欠点があります。ルーティングループが発生すると、ホップ数が無限にカウントアップし続けます。最大ホップ数(15)で収束させる対策がとられていますが、これが最大ネットワーク規模の制限にもなっています。


関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 2453RIPv2
RFC 2080RIPng(IPv6版)

関連用語