EIGRP いーあいじーあーるぴー
EIGRPEnhanced Interior Gateway Routing ProtocolCiscoハイブリッドルーティングDUAL
EIGRPについて教えて
簡単に言うとこんな感じ!
CiscoがIGRPを改良して作ったルーティングプロトコルで、距離ベクトルとリンクステートの「いいとこ取り」をしたハイブリッド型だよ。DUALというアルゴリズムで高速収束するのが特長なんだ!
EIGRPとは
EIGRP(Enhanced Interior Gateway Routing Protocol)は、Ciscoが開発した高性能なルーティングプロトコルです。長年Cisco独自プロトコルでしたが、2013年に部分的にオープン化され、RFC 7868として標準化されました。
EIGRPはハイブリッド型(高度な距離ベクトル型)と呼ばれます。距離ベクトル型のように隣接ルーターと情報を交換しますが、DUAL(Diffusing Update ALgorithm)という独自アルゴリズムによりループを防ぎ、高速に収束します。
メトリックに帯域幅・遅延・信頼性・負荷・MTUを使える複合指標が特徴で、OSPFよりも細かいポリシー設定が可能です。Ciscoルーターを多用する環境で広く採用されています。
EIGRPとOSPFの比較
| 項目 | EIGRP | OSPF |
|---|---|---|
| 種別 | ハイブリッド(高度な距離ベクトル) | リンクステート |
| 標準化 | RFC 7868(元Cisco独自) | RFC 2328(完全オープン標準) |
| メトリック | 帯域幅・遅延等の複合値 | コスト(帯域幅から計算) |
| 収束速度 | 非常に速い | 速い |
| スケーラビリティ | 大規模可 | 大規模可(エリア分割で) |
| マルチベンダー対応 | 主にCisco機器 | すべてのメーカー |
歴史と背景
- 1994年:EIGRPがCiscoのプロプライエタリプロトコルとして登場
- 1998年:広くCisco機器のデフォルトルーティングプロトコルとして普及
- 2013年:CiscoがEIGRPの基本仕様を公開(一部オープン化)
- 2016年:RFC 7868として一部が標準化
- 現在:Cisco環境では依然よく使われる。マルチベンダー環境ではOSPFが主流
DUALアルゴリズムの概念
EIGRPはSuccessor(最良経路)に加えてFeasible Successor(フィージブルサクセサー:バックアップ経路)を保持します。主経路が切れると計算なしで即時バックアップに切り替わるため、非常に高速に収束します。
関連する規格・RFC
| 規格・RFC番号 | 内容 |
|---|---|
| RFC 7868 | EIGRP(Cisco基本仕様のオープン化) |
関連用語
- OSPF — EIGRPと並ぶ代表的な内部ルーティングプロトコル
- ルーティングテーブル — EIGRPが学習した経路を記録する
- スタティックルート・ダイナミックルート — EIGRPが担うダイナミックルーティング