IPアドレスとサブネット

マルチキャスト まるちきゃすと

マルチキャストIGMPマルチキャストアドレス一対多通信OSPF
マルチキャストについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

「受け取りたい人だけが受け取れる一対多通信」だよ。テレビ放送(ブロードキャスト)と違って、チャンネル登録した人だけにデータが届くYouTubeのサブスクみたいな感じ。OPSFのルーター間通信やIPTVで使われてるんだ!


マルチキャストとは

マルチキャスト(Multicast)は、特定のグループに参加している機器にのみデータを送る一対多通信方式です。ブロードキャストが「全員に送る」のに対し、マルチキャストは「グループ登録者だけに送る」という点が異なります。

IPv4では224.0.0.0〜239.255.255.255がマルチキャストアドレスとして予約されています。受信したい機器はIGMP(Internet Group Management Protocol)でグループへの参加を近くのルーターに通知します。

マルチキャストの大きなメリットは帯域効率です。同じデータを100台に送る場合、ユニキャストでは100本の通信が必要ですが、マルチキャストではネットワークが1本の通信を必要な箇所で複製するため、送信元の帯域は1本分で済みます。


マルチキャストアドレスの分類

アドレス範囲用途
224.0.0.0〜224.0.0.255リンクローカルスコープ(ルーターを越えない)
224.0.0.1全ノード(all hosts)
224.0.0.2全ルーター(all routers)
224.0.0.5OSPFルーター(AllSPFRouters)
224.0.0.6OSPF指定ルーター(AllDRouters)
224.0.0.9RIPv2ルーター
239.0.0.0〜239.255.255.255管理スコープ(組織内限定)

歴史と背景

  • 1986年:Steve DeringがIPマルチキャストを設計し、MBone(マルチキャスト実験ネットワーク)で実験
  • 1989年:IGMPv1がRFC 1112で標準化
  • 1997年:IGMPv2がRFC 2236で標準化
  • 2002年:IGMPv3がRFC 3376で標準化(SSM対応)
  • 現在:データセンター内の分散システム・IPTV・ルーティングプロトコルで使用。一般的なWebサービスでは普及していない

マルチキャストルーティングの仕組み

マルチキャストの配信経路(スパニングツリー) 送信源 ルーター① ルーター② クライアントA (グループ参加) クライアントB (グループ参加) クライアントC (未参加)

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 1112IGMPv1・IPマルチキャストホスト拡張
RFC 3376IGMPv3
RFC 4601PIM-SM(マルチキャストルーティングプロトコル)

関連用語