コンプライアンス

PCI DSS ぴーしーあいでぃーえすえす

PCI DSSクレジットカード決済セキュリティカード情報保護コンプライアンス
PCI DSSについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

クレジットカード情報を扱う企業が守らなければならないセキュリティ基準だよ。ECサイトの決済システムを作るなら必須知識!違反すると罰金や決済処理の停止になることも。


PCI DSSとは

PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard:ペイメントカード業界データセキュリティ基準)は、クレジットカード情報(カード番号・有効期限・セキュリティコード等)を取り扱うすべての事業者に適用されるセキュリティ標準です。Visa・Mastercard・American Express・Discover・JCBの5大国際ブランドが共同設立したPCI SSC(PCI Security Standards Council)が策定・管理しています。

「カード番号を自社サーバーに保存するECサイト」「カード決済端末を使う実店舗」「決済システムを開発するサービス会社」など、カード情報の伝送・処理・保存に関わる全ての組織が対象です。


6つの要件領域と12の要件

領域要件内容
安全なネットワーク1ファイアウォールの設置と維持
2デフォルトパスワードの変更
カード会員データの保護3保存されたカード会員データの保護
4伝送時のカード会員データの暗号化
脆弱性管理5マルウェア対策
6安全なシステムとアプリの開発・維持
アクセス制御7カード会員データへのアクセス制限
8IDの識別と認証管理
9物理的アクセスの制限
監視とテスト10ネットワークリソースへのアクセス監視
11セキュリティシステムとプロセスの定期テスト
情報セキュリティポリシー12情報セキュリティポリシーの整備

レベル別の適用要件

年間取引件数に応じてレベルが決まり、要求される審査方法が異なります。

レベル年間取引件数審査方法
Level 1600万件超外部認定審査機関(QSA)による訪問審査
Level 2100万〜600万件年次SAQ(自己問診票)
Level 32万〜100万件年次SAQ
Level 42万件未満年次SAQ(推奨)

歴史と背景

2000年代初頭、各カードブランドが独自のセキュリティプログラムを持っていたため、事業者の対応が煩雑でした。2004年に5ブランドが統一基準としてPCI DSS 1.0を策定・公表。2008年のPCI DSS 1.2、2013年のv3.0、2018年のv3.2.1と改訂を重ね、2022年にはPCI DSS v4.0が公開されました。v4.0はクラウドや新技術への対応強化が特徴で、2025年3月に旧版のv3.2.1は廃止されました。


クラウドでのPCI DSS対応

責任共有モデルの考え方 クラウドプロバイダー 物理インフラのPCI DSS準拠 (AWSなどは取得済み) 利用企業(あなた) アプリ・設定・運用の PCI DSS準拠は自社の責任

関連用語

  • ISO 27001・27017 — 情報セキュリティの国際標準
  • データ分類 — カード情報の適切な分類と管理
  • TLS — カード情報転送時の暗号化プロトコル