IPAM あいぴーえーえむ
IPAMIPアドレス管理DHCPDNS台帳管理
IPAMについて教えて
IPAMとは
IPAM(IP Address Management)は、組織内のIPアドレスの割り当て・追跡・管理を一元化するシステムまたは手法です。小規模なネットワークではExcelや手作業で管理できますが、数百〜数千台の機器がある企業ネットワークやクラウド環境では、専用のIPAMツールが不可欠です。
IPAMは単なる台帳管理にとどまらず、DHCP(動的アドレス割り当て)・DNS(ドメイン名解決)と連携して「DDI(DNS-DHCP-IPAM)」として統合管理されることが多いです。新しいサーバーを追加するとIPAMが空きアドレスを払い出し、同時にDHCPとDNSに反映するという自動化が可能です。
クラウド環境(AWS VPC・Azure VNet等)では、各クラウドがIPAM機能を内包しており、サブネット設計・セキュリティグループと連携した管理が行われています。
IPAMの主な機能
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| アドレス割り当て管理 | どのIPがどの機器に割り当てられているか追跡 |
| サブネット管理 | ネットワーク全体のサブネット構成の可視化 |
| 空きアドレス検出 | 使われていないIPアドレスの特定 |
| DHCP連携 | DHCP払い出しとIPAM記録の同期 |
| DNS連携 | IPアドレスとホスト名の対応を自動更新 |
| レポート・監査 | 割り当て履歴・変更ログの管理 |
歴史と背景
- 1990年代:IPアドレス管理はExcelや手作業が主流
- 2000年代:ネットワーク規模拡大により専用ツールへの需要増
- 2004年:RFC 3869でIPアドレス管理の問題点が整理
- 2010年代:クラウド・SDNの普及でIPAMがネットワーク自動化の中核に
- 現在:InfobloxやPhpIPAM、クラウドネイティブIPAMが普及
代表的なIPAMツール
| ツール | 特徴 |
|---|---|
| Infoblox | 商用。大企業向け。DDI統合 |
| phpIPAM | オープンソース。Web UIが使いやすい |
| NetBox | オープンソース。DCIMとの統合機能が充実 |
| AWS VPC IPAM | AWS環境でのIPアドレス管理を自動化 |
| Azure IPAM | Azureネットワーク向けIPAM |
効率的なIPAM管理のポイント
- 命名規則の統一:ホスト名とIPアドレスの対応に一貫したルールを設ける
- 自動化:DHCP・DNS連携でIPの払い出しと記録を自動化する
- 定期棚卸し:使われていないIPの解放と台帳の更新
- 変更管理:IP変更時の承認フローを整備する
関連する規格・RFC
| 規格・RFC番号 | 内容 |
|---|---|
| RFC 2131 | DHCP(IPAMと連携するプロトコル) |
| RFC 1034 | DNS(IPAMと連携するプロトコル) |
関連用語
- 固定IP・動的IP — IPAMで管理される割り当て方式
- サブネットマスク・CIDR — IPAMでのサブネット設計に使う
- VLSM — IPAMで効率的なアドレス割り当てに利用する技術