OPEN AI MODEL — nagi.denoise

声はそのまま、雑音だけを除去する。

ノイズが乗った音声のスペクトログラム上で、声の成分がどこにあるかを示すマスクを予測し、元の位相を使って波形に戻します。ボコーダーによる再生成を行わないため声質やイントネーションを変えずにノイズだけを減らせます。設計段階から因果的なので、一括処理・フレーム単位のリアルタイム処理のどちらも同じ重みで動作します。

因果的・ストリーミング対応 オンデバイス/エッジ対応 Apache-2.0(商用利用・改変OK)

ABOUT

nagi.denoiseとは

「声はそのまま、周囲の音だけを減らしたい」という要件に応える、軽量なストリーミング音声ノイズ除去モデルです。

+11.4dB

SI-SDR改善

16k-lookahead、下記サンプル(実録音ノイズ)の実測値

約57ms

処理遅延

16k-lookahead。STFT解析遅延+先読み2フレーム分(+25ms)

48.7 GFLOP/s

計算コスト

16k-lookahead。リアルタイム推論に必要な演算性能(609 MFLOPs/frame × 80fps)

USE CASES

想定される利用用途

コールセンター・IP電話

オペレーター側の空調音や周囲の話し声から声を分離し、通話の明瞭度を上げる。

会議録音・文字起こし前処理

反響やノイズを抑えたうえで音声認識にかけることで、書き起こしの精度を上げる。

組込み機器(補聴器・スマートスピーカーなど)

因果的でフレーム単位に処理できるため、低遅延なリアルタイム動作を要する機器に向く。

配信・収録のポスト処理

収録現場で入り込んだ環境音を、声質を保ったまま後処理で除去する。

CUSTOMIZATION

カスタマイズでの提供

用途や搭載先のハードウェアに合わせて、モデル自体を調整して提供できます。

NPU・エッジ実装への対応

ONNXへエクスポートし、再帰状態(因果的な畳み込みのリングバッファ・GRUの隠れ状態)を明示的に持つストリーミング推論グラフとして書き出せるため、NPU/DSPを搭載した機器への組み込みに対応できます。

処理能力に応じたモデルの提供

24kHz(高品質)と16kHz(低遅延・低負荷)の2系統に加えて、搭載機器の処理能力が限られる場合はさらに軽量化したモデルを用意することも可能です。

性能の継続的な向上

実際の使用環境の音声・ノイズを使って再学習することで、想定環境に合わせて精度を高めていくことができます。

lookahead(先読み幅)の調整による遅延と品質の調整

lookaheadの幅はモデルの設計段階で決めるパラメータです。先読みを増やすほど、より先の音声情報を使えるぶん品質は上がりますが、その分遅延も増えます。スライダーで、幅を変えた場合の傾向イメージを確認できます。

0ms・低遅延・リアルタイム向け250ms・高品質・非リアルタイム向け
追加遅延 40ms
品質(イメージ) 47%

SAMPLES

サンプル音声(16k-lookahead)

ノイズは音声処理の研究で広く使われる実録音コーパス「MUSAN」(複数種の実環境音を抽出・合成)を-3dB SNRで重ね、16k-lookaheadバリアント(complex ratio mask・先読み2フレーム/+25ms)で処理しています。合成ノイズではなく実際の録音なので、より現実に近い挙動を確認できます。

ノイズあり(MUSANコーパス由来) -2.9dB
ノイズ除去後(16k-lookahead) +11.4dB

ライセンス:Apache-2.0

nagi.denoiseは Apache-2.0 で公開。商用利用・改変・再配布が可能です。安心して評価・導入いただけます。

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