コスト見積もり こすとみつもり
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コスト見積もりについて教えて
簡単に言うとこんな感じ!
「このシステム開発にいくらかかるか」を事前に予測することだよ。家のリフォームで「この壁を取ると〇万円、設備入れ替えると〇万円」って見積もってもらうのと同じ感覚だね。でもソフトウェアは「目に見えないもの」だから見積もりがとっても難しくて、プロでも外すことが多いんだよ!
コスト見積もりとは
コスト見積もり(Cost Estimation) とは、プロジェクトの作業を完了するために必要なリソース(人件費・設備費・ソフトウェアライセンス費・外注費など)のコストを定量的に予測することです。プロジェクト計画書・契約書の基礎となり、予算承認の根拠にもなります。
見積もりの精度は、プロジェクトのフェーズによって大きく異なります。初期段階(要件定義前)では ±50%程度 の粗い見積もり(ラフオーダー見積もり)しかできませんが、詳細設計完了後であれば ±10%程度 の精度が出せます。発注者は「どの時点の見積もりか、精度はどの程度か」を常に確認する必要があります。
コスト見積もりで最も注意すべきは 見積もりの根拠(エビデンス)を受け取ること です。「なんとなく○○万円」ではなく、「工数×単価の内訳」「類似案件との比較」などの根拠を提示してもらい、納得して発注することが重要です。
主な見積もり手法
| 手法 | 概要 | 精度 | 適したタイミング |
|---|---|---|---|
| 類推見積もり(トップダウン) | 過去の類似案件の実績値から推定 | 低〜中(±50%) | 企画・初期段階 |
| パラメトリック見積もり | 機能数・画面数などのパラメータと単価から算出 | 中(±25%) | 要件定義後 |
| ファンクションポイント(FP)法 | システムの機能規模を定量化して工数換算 | 中〜高(±15%) | 要件定義後 |
| ボトムアップ見積もり | WBSの最小作業単位ごとに積み上げて合計 | 高(±10%) | 詳細設計後 |
| 三点見積もり(PERT) | 楽観値・最頻値・悲観値の3点から期待値を算出 | 中〜高 | リスクが高い作業 |
| プランニングポーカー | チーム全員で相対見積もり(アジャイル向け) | チーム合意型 | アジャイルプロジェクト |
歴史と背景
- 1960年代: アポロ計画などの大規模プロジェクトでコスト超過が問題化。体系的見積もり手法の研究が始まる
- 1979年: バリー・ボームが「COCOMO(構成的コストモデル)」を発表。ソースコード行数から工数を推定
- 1979年: アラン・アルブレヒトがIBMで「ファンクションポイント法」を発表。機能規模での見積もりが可能に
- 1986年: COCOMOの改良版「COCOMO II」が発表。現代のシステム開発規模に対応
- 2000年代: アジャイル普及でストーリーポイント・プランニングポーカーが台頭。相対見積もりが広まる
- 現在: AIを使った見積もり支援ツールが登場。過去プロジェクトのデータから機械学習で予測する動きも
見積もり精度とフェーズの関係
関連する規格・RFC
| 規格・番号 | 内容 |
|---|---|
| PMBOK 第7版(PMI) | コスト見積もりのプロセスと手法を体系化 |
| ISO/IEC 20926 | ファンクションポイント計測の国際標準(IFPUG法) |
| COSMIC(ISO/IEC 19761) | ソフトウェア機能規模計測の国際標準。FP法の発展形 |