IPv6

リンクローカルアドレス・グローバルユニキャスト りんくろーかるあどれす・ぐろーばるゆにきゃすと

リンクローカルアドレスグローバルユニキャストfe80IPv6スコープ
リンクローカルアドレス・グローバルユニキャストについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

IPv6のアドレスには「使える範囲(スコープ)」があるんだよ。リンクローカルアドレス(fe80::で始まる)は同じネットワーク内だけで使える「近所限定アドレス」、グローバルユニキャストはインターネット全体で使える「全世界住所」なんだ!


リンクローカルアドレスとグローバルユニキャストとは

リンクローカルアドレスは、プレフィックスfe80::/10で始まるIPv6アドレスです。同一リンク(同じネットワークセグメント)内のみで有効で、ルーターは転送しません。IPv6を持つすべてのインターフェースが自動的に設定し、NDP(近隣探索)やルーター探索などに使われます。

グローバルユニキャストアドレスは、プレフィックス2000::/3(2000〜3FFFで始まる)のIPv6アドレスです。インターネット上でルーティング可能で、世界中で唯一無二のアドレスです。現在の割り当ては主に2001:で始まるアドレスです。

重要なのは、IPv6の機器は複数のアドレスを同時に持つことが普通だということです。リンクローカルアドレスは必ず持ち、さらにグローバルユニキャストアドレスやユニークローカルアドレスを持つ場合があります。


IPv6スコープの対応関係

IPv6アドレスのスコープ(適用範囲) グローバルスコープ(グローバルユニキャスト:2000::/3) インターネット全体でルーティング可能 ← IPv4グローバルIPに相当 サイトローカルスコープ(ユニークローカル:fc00::/7) 組織内でルーティング可能 ← IPv4プライベートIPに相当 リンクローカルスコープ(fe80::/10)同一リンク内のみ

アドレスの比較(IPv4との対応)

IPv6アドレス種別IPv4相当プレフィックス
グローバルユニキャストグローバルIP2000::/3
ユニークローカルプライベートIPfc00::/7
リンクローカル169.254.0.0/16(APIPA)fe80::/10
ループバック127.0.0.1::1/128

歴史と背景

  • 1998年:IPv6アドレスアーキテクチャが RFC 2373で定義
  • 2003年:サイトローカルアドレス(fec0::/10)が廃止され、ユニークローカルに置き換え(RFC 3879)
  • 2005年:ユニークローカルアドレスがRFC 4193で標準化
  • 現在:IPv6対応機器は必ずfe80::アドレスを自動設定する

リンクローカルアドレスの自動生成(EUI-64)

リンクローカルアドレスはMACアドレスから自動生成されます(EUI-64形式):

  1. MACアドレスAA:BB:CC:DD:EE:FFを2つに分割
  2. 中央にFF:FEを挿入 → AA:BB:CC:FF:FE:DD:EE:FF
  3. 7bit目を反転(ローカル/グローバルビット)
  4. プレフィックスfe80:: + 生成したインターフェースID

セキュリティ上の理由から、最近のOSはランダムなインターフェースIDを使うことが多いです。


関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 4291IPv6アドレスアーキテクチャ
RFC 4193ユニークローカルIPv6ユニキャストアドレス
RFC 4941プライバシー拡張(ランダムなIID生成)

関連用語