DHCPv6 でぃーえいちしーぴーぶいろく
DHCPv6IPv6アドレス設定ステートフルステートレスDHCPv6
DHCPv6について教えて
DHCPv6とは
DHCPv6(Dynamic Host Configuration Protocol version 6)は、IPv6ネットワークでIPアドレスやネットワーク設定情報を動的に割り当てるプロトコルです。RFC 8415として標準化されています。
IPv4のDHCPとは異なり、IPv6にはSLAACという自動設定メカニズムが存在します。そのため、DHCPv6には2つのモードがあります。
- ステートフルDHCPv6:DHCPサーバーがIPv6アドレスを管理・割り当てる。誰にどのアドレスを割り当てたか追跡可能
- ステートレスDHCPv6:アドレス割り当てはSLAACが行い、DHCPv6はDNSサーバー情報等の設定情報だけを配布する
SLAACとDHCPv6の使い分け
| 環境 | 推奨方式 | 理由 |
|---|---|---|
| 家庭・SOHO | SLAAC | 設定不要で自動動作 |
| 企業ネットワーク | DHCPv6(ステートフル) | アドレス管理・ログが必要 |
| 大規模組織 | SLAAC + ステートレスDHCPv6 | アドレスは自動、DNSサーバー情報だけ配布 |
歴史と背景
- 2003年:DHCPv6がRFC 3315で初めて標準化
- 2018年:RFC 8415で更新・統合(ステートフル・ステートレス・プレフィックス委任を統合)
- 現在:企業のIPv6移行でDHCPv6の採用が増加
DHCPv6の基本動作
プレフィックス委任(Prefix Delegation)
DHCPv6にはプレフィックス委任(PD:Prefix Delegation)という機能があります。ISPが顧客ルーターに/48や/56などのプレフィックスを割り当て、そこから顧客が内部に/64のサブネットを自由に作れます。これにより企業・家庭でも十分なIPv6アドレス空間を持てます。
関連する規格・RFC
| 規格・RFC番号 | 内容 |
|---|---|
| RFC 8415 | DHCPv6(最新統合仕様) |
| RFC 3633 | DHCPv6プレフィックス委任 |
関連用語
- SLAAC — DHCPv6と並ぶIPv6自動設定方法
- NDP(近隣探索) — IPv6でルーター情報を取得する仕組み
- IPv6アドレス体系 — DHCPv6が割り当てるアドレスの体系