ルーティング

IS-IS あいえすあいえす

IS-ISIntermediate System to Intermediate SystemリンクステートISPSPF
IS-ISについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

OSPFと同じリンクステート型のルーティングプロトコルだけど、ISPや大規模ネットワークで好んで使われる「玄人向け」プロトコルだよ。OSIプロトコルスイート由来で、設計がシンプルで拡張性が高いのが強みなんだ!


IS-ISとは

IS-IS(Intermediate System to Intermediate System)は、OSIプロトコルスイートから発展したリンクステート型ルーティングプロトコルです。OSPFと同様にDijkstraアルゴリズムを使って最短経路を計算します。

IS-ISとOSPFの大きな違いは設計の根底にあります。IS-ISはIPに依存しない設計のため、OSPFよりも拡張性が高く、IPv4・IPv6・MPLS等を1つのプロセスで処理できます。またIS-IS自体のルーティング情報をIPパケットで送らないため、ルーティングの再起問題(ルーティングプロトコルのパケット自体をルーティングする必要がある問題)がありません。

大規模ISPやクラウドプロバイダー(Google・Facebook・Amazon等)の内部ルーティングにIS-ISが多く採用されています。


IS-ISとOSPFの比較

項目IS-ISOSPF
起源OSIプロトコルスイートTCP/IP
IP依存なし(設計上)あり
IPv4/IPv61プロセスで処理v2/v3を別プロセスで処理
LSP/LSALSP(Link State PDU)LSA
階層Level 1/Level 2エリア/バックボーン
普及ISP・大規模DC企業ネットワーク

歴史と背景

  • 1987年:IS-ISがISO 10589として標準化
  • 1992年:RFC 1195でIPを含む統合IS-IS(Integrated IS-IS)が定義
  • 2000年代:大規模ISPがOSPFからIS-ISへ移行するケースが増加
  • 現在:Google・Facebookのデータセンター内部ルーティングにIS-ISが使われていると言われる

IS-ISの階層構造(Level 1/2)

IS-ISの階層(Level 1/2) Level 2(エリア間ルーティング:OSPFのエリア0相当) Level 1エリアA (OSPFの非バックボーンエリア相当) Level 1エリアB (OSPFの非バックボーンエリア相当) L1/L2ルーターがエリアとLevel 2を橋渡しする(OSPFのABR相当)

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
ISO 10589IS-IS基本仕様
RFC 1195Integrated IS-IS(IPを含む)
RFC 5308IS-ISでのIPv6ルーティング

関連用語

  • OSPF — IS-ISと同じリンクステート型で比較されるプロトコル
  • BGP — IS-ISとともにISPで使われるプロトコル
  • MPLS — IS-ISと組み合わせて大規模ネットワークで使われる技術