クラウドコンピュート

Dedicated Host でぃけいてっどほすと

物理サーバーライセンス持ち込みBYOLコンプライアンステナント分離AWS EC2
Dedicated Hostについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

クラウドの中に「自分だけが使える物理サーバー」を丸ごと借りる仕組みだよ!普通のクラウドは他の会社と物理マシンを共有してるんだけど、Dedicated Hostは「この1台は君専用!」って感じで貸してもらえるんだ。法律や社内ルールで「他社と混在NG」な場合にすごく役立つってこと!


Dedicated Hostとは

Dedicated Host(デディケイテッド ホスト) とは、クラウドサービスにおいて、物理サーバー1台まるごとを特定の利用者だけに占有させる形態のことです。AWSやAzureなどの主要クラウドが提供しており、通常の仮想マシン(VM)が複数テナント(利用者)で物理マシンを共有するのに対し、Dedicated Hostはその物理マシン全体を1社・1アカウントで独占します。

最大の特徴は 「テナント分離(テナントの物理的な隔離)」 にあります。金融・医療・官公庁など、法規制やセキュリティポリシーで「他社のデータと同じ物理機器に乗せてはいけない」と定められているケースで特に重宝されます。また、WindowsやSQL Serverなどのソフトウェアライセンスを自社で持ち込む(BYOL: Bring Your Own License) 際に、物理コア数やソケット数を正確に把握する必要があるときにも欠かせない存在です。

Dedicated Hostを使うと、稼働している仮想マシンがどの物理サーバーのどのソケット・コア上で動いているかをコントロールできるようになります。これにより、ライセンス監査への対応やコンプライアンス報告が格段に楽になります。


Dedicated Hostの構造と特徴

項目通常の共有クラウド(マルチテナント)Dedicated Host(専有)
物理サーバーの共有複数社が同一物理機器を共有1社が物理サーバーを占有
他テナントの混在ありなし
物理コア数の把握不可可能
BYOLライセンス活用困難なことが多いしやすい
コスト比較的安価高め(物理1台分)
コンプライアンス対応要確認◎(規制業種向き)

「Dedicated」の覚え方

「Dedicated = 捧げられた」 と直訳すると覚えやすい!「あなただけに捧げられたサーバー」=完全専用機、という意味合いです。ホテルで例えると、普通のクラウドは「相部屋プラン」、Dedicated Hostは「ホテル1棟まるごと貸し切り」のイメージです。

類似サービスとの分類

サービス形態物理占有VM配置の制御主な用途
通常インスタンス✗(共有)一般的なワークロード
Dedicated Instance✓(物理占有)✗(配置はAWS任せ)物理分離が目的
Dedicated Host✓(物理占有)✓(コア・ソケット指定可)BYOL・監査・コンプライアンス
ベアメタルサーバー✓(物理占有)✓(OS直接インストール)最高性能・特殊ソフトウェア

歴史と背景

  • 2000年代後半〜: クラウド普及とともに「マルチテナント環境のセキュリティ不安」が規制業種で顕在化。金融・医療では「物理的に他社と混在しない証明」を求める声が高まる
  • 2014年: AWSがDedicated Hostsをリリース。物理サーバーレベルの専有をクラウド上で実現し、BYOLへの対応を明確化
  • 2016年前後: MicrosoftのAzureもDedicated Hostsを提供開始。Windowsライセンスの持ち込みという観点でエンタープライズ需要を取り込む
  • 2019年: AWSがDedicated HostsのBYOL対象ライセンスを拡充(Windows Server、SQL Server、RHELなど)
  • 現在: 金融庁や医療分野のガイドライン整備にともない、国内の規制業種でのDedicated Host採用が加速。単なるセキュリティ対策だけでなく、ライセンスコスト最適化の手段としても評価が高まっている

関連技術・概念との比較と構造図

Dedicated Hostがどの層に位置するか、通常のクラウドインスタンスとの関係を整理します。

クラウドのテナント構造比較 通常のクラウド(共有) 物理サーバー(共有) A社 VM コア: 不明 B社 VM コア: 不明 C社 VM コア: 不明 D社 VM コア: 不明 ⚠ 物理コア数が把握できない ⚠ 他テナントと混在する ⚠ BYOLが難しいケースあり コスト: 低〜中 Dedicated Host(専有) 物理サーバー(あなた専用) 自社 VM-1 コア: 1〜4番 自社 VM-2 コア: 5〜8番 自社 VM-3 コア: 9〜12番 空きスロット ✓ 物理コア数が正確に把握可能 ✓ 他テナントと混在しない ✓ BYOLライセンス適用しやすい コスト: 高め(物理1台分)

BYOLとは?

BYOL(Bring Your Own License) とは、企業がすでに保有しているソフトウェアライセンス(例:Windows Server、SQL Server)をクラウドに持ち込んで使う方式です。クラウドベンダーからライセンスを追加購入せずに済むため、コスト削減になります。ただし多くのライセンスは「物理コア数」や「ソケット数」を基準に発行されているため、Dedicated Hostで物理情報を正確に把握することが条件となるケースが多いです。


関連する規格・RFC

規格・ガイドライン内容
金融庁「金融機関のシステムリスク管理に関するガイドライン」外部委託先のシステム分離要件。Dedicated Host採用の根拠になることがある
Microsoft Product Terms(旧 Product Use Rights)SQL ServerやWindows ServerのBYOL条件。Dedicated Host環境での適用要件を定義
AWS Dedicated Hosts ドキュメント(AWS公式)ライセンス対象インスタンスファミリー・ソケット・コア数の仕様を規定
ISO/IEC 27001情報セキュリティ管理。テナント分離の証跡としてDedicated Host利用が有効

関連用語

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