クラウドコンピュート

ベアメタル べあめたる

ベアメタル物理サーバー仮想化なし専有パフォーマンスDedicated
ベアメタルについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

仮想化なしで物理サーバーをそのまま使うクラウドサービスのこと。ハイパーバイザーのオーバーヘッドがないから最大限のパフォーマンスが出る。コストは高めだけど、高負荷なDBやSAPなどに選ばれるよ。


ベアメタルとは

ベアメタル(Bare Metal)とは、仮想化レイヤー(ハイパーバイザー)を介さず、物理サーバーのハードウェアに直接アクセスできるクラウドサービスのことです。「ベア(Bare)」は「裸の」、「メタル」は「金属(=物理ハードウェア)」を意味します。

通常のクラウドインスタンスはハイパーバイザーを介してCPU・メモリ・ネットワークを仮想化しますが、ベアメタルではこの仮想化レイヤーがないため、CPUの全コアと物理メモリを独占できます。また、独自のハイパーバイザー(VMware vSphereなど)を自分でインストールできるため、オンプレミス環境のクラウドリフト(移行)にも使われます。


通常インスタンスとベアメタルの比較

項目通常の仮想マシンベアメタル
仮想化あり(ハイパーバイザー経由)なし
リソース共有物理ホストを他VMと共有物理サーバーを独占
パフォーマンス仮想化オーバーヘッドあり最大性能
コスト低〜中
起動時間数秒〜数分数分〜
ライセンス持ち込み制約ありVMwareライセンスなど持ち込み可

主要クラウドのベアメタルサービス

クラウドサービス名特徴
AWSEC2 Bare Metal(m5.metal等)最大96コア、SAP認定
AzureAzure Bare Metal InfrastructureSAP HANA専用構成
Google CloudBare Metal SolutionOracle DB用途に多い
IBM CloudBare Metal Servers高いカスタマイズ性

歴史と背景

クラウド普及初期はすべての仮想マシンが共有ハイパーバイザー上で動作していました。しかし、Oracle Databaseは物理コア単位でライセンス費用が変わるため、仮想化環境でのライセンス認定に課題がありました。また、SAPのHANAインメモリDBなど超大規模メモリを必要とするワークロードが登場しました。

これらの需要に対応するため、2017年にAWSがEC2 Bare Metalを発表し、クラウドでも物理サーバー直接利用が可能になりました。現在は「クラウドにリフトする際にVMwareをそのまま持ち込む」VMware Cloud on AWSなどのサービスもベアメタル基盤の上に構築されています。


ユースケース

ベアメタルが選ばれるユースケース 高性能DB SAP HANA Oracle DB 大容量 メモリDB VMリフト VMware そのまま クラウドへ 移行 HPC 科学計算 気象解析 分子動力 学シミュレーション ライセンス最適化 Oracleライセンス 物理コア数で 課金される 場合に有効

関連する規格・RFC

規格内容
IPMI(Intelligent Platform Management Interface)物理サーバーの管理インターフェース仕様
PCI Express物理サーバーの高速I/O接続規格

関連用語

  • 仮想マシン — 仮想化ありの通常のクラウドインスタンス
  • ハイパーバイザー — ベアメタルでは省略されるソフトウェア
  • Dedicated Host — 物理ホストを占有するがハイパーバイザーはある形態
  • vCPU — ベアメタルでは物理CPUコアがそのまま使える
  • GPUインスタンス — GPUベアメタルの需要が高まっている