マルチクラウド・ハイブリッド

クラウドバースティング くらうどばーすてぃんぐ

クラウドバースティングハイブリッドクラウドスケールアウト負荷分散コスト最適化
クラウドバースティングについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

普段はオンプレで処理して、アクセス集中のときだけクラウドにあふれさせる仕組みだよ。年末年始や特売セールで急に来るアクセスにもオンプレの設備を増強せず対応できる!


クラウドバースティングとは

クラウドバースティング(Cloud Bursting)とは、オンプレミスのインフラがキャパシティに達したとき、超過分のワークロードをパブリッククラウドへ自動的にオーバーフローさせる技術・アーキテクチャパターンです。

「バースト(Burst)」とは突発的な急増を意味します。クラウドは使った分だけ課金されるため、常時フル稼働させるより急なピーク対応に使う方が経済的です。これをシステムに組み込むことで、ピーク時に合わせてオンプレの設備を用意する必要がなくなります


動作のイメージ

[通常時]
全リクエスト → オンプレミスサーバー(100%)

[バースト時]
リクエスト増加 → オンプレミスサーバー(100%満タン)
             └→ クラウドへオーバーフロー(超過分)

[ピーク後]
クラウドのリソースを自動スケールダウン → 課金終了

実現に必要な要素

要素内容
ハイブリッド接続オンプレとクラウドをVPN/専用線で低レイテンシ接続
負荷監視CPUやリクエスト数がしきい値を超えたら検知する仕組み
自動スケーリングクラウド側でVMやコンテナを自動起動・停止
データ同期クラウドへ移動したリクエストが必要なデータにアクセスできる設計
ロードバランサーオンプレとクラウドにまたがるトラフィック分散

歴史と背景

クラウドバースティングの概念は、クラウドが「使った分だけ払う」という従量課金モデルを確立した2010年頃から語られるようになりました。しかし、実際にはオンプレとクラウドの間のネットワーク品質やデータ同期の問題から「絵に描いた餅」と言われることも多かったです。近年はDirect ConnectやExpressRouteなど専用線接続が整備され、またコンテナやKubernetesを使うことでオンプレ・クラウド間での一貫したワークロード管理がしやすくなり、現実的な選択肢になっています。


向くケース・向かないケース

向くケース向かないケース
季節性や時間帯で負荷が大きく変動する常に高負荷で変動が少ない
ステートレスなWebサーバー・APIサービスDBのような状態管理が複雑なシステム
コンテナ化されたワークロードオンプレに強く依存するレガシーアプリ
大量データをリアルタイムに扱わない処理超低レイテンシが必要なリアルタイム処理

関連用語