コンプライアンス

ISO 27001・27017 あいえすおーにまんななせんいち・にまんななせんじゅうなな

ISO 27001ISO 27017ISMS情報セキュリティクラウドセキュリティ
ISO 27001・27017について教えて

簡単に言うとこんな感じ!

ISO 27001は「この会社、情報セキュリティをちゃんとマネジメントしてます」という国際認証だよ。ISO 27017はクラウドサービスに特化した追加のガイドライン。セキュリティ体制のお墨付きになるんだ!


ISO 27001とは

ISO/IEC 27001は、ISMS(Information Security Management System:情報セキュリティマネジメントシステム)の国際標準規格です。組織が情報資産を適切に保護するための管理体制(ポリシー・手順・技術的対策)を構築・運用・維持・継続改善していることを、第三者の認定機関が審査・認証します。

ISO 27001は「何をするか」(管理策)ではなく、「どう管理するか(PDCAサイクル)」を規定するマネジメント規格です。そのため、特定の技術に依存しない普遍的な枠組みとなっており、あらゆる業種・規模の組織に適用できます。


ISO 27017とは

ISO/IEC 27017は、クラウドサービスに特化した情報セキュリティ管理のガイドラインです。ISO 27001の附属書Aの管理策に加え、クラウド特有のコントロール(仮想化・クラウドサービス顧客と提供者間の役割分担等)を規定しています。クラウドサービスプロバイダー(CSP)とクラウドサービス顧客(CSC)の両方に適用されます。


ISO 27001の主な管理領域

管理領域(Annex A)内容例
情報セキュリティポリシー経営層によるポリシーの承認・公表
人的資源のセキュリティ採用時のスクリーニング、退職時の手続き
物理的・環境的セキュリティ入退室管理、機器の処分
アクセス制御ユーザーアクセス管理、特権アクセス制限
暗号化暗号化ポリシー、鍵管理
インシデント管理インシデントの報告・対応・学習
事業継続管理災害時のBCP/DR計画

歴史と背景

ISO 27001の前身はBSI(英国規格協会)が1995年に発行したBS 7799です。2005年にISO/IEC 27001:2005として国際標準化され、2013年に大幅改訂(ISO/IEC 27001:2013)、2022年にISO/IEC 27001:2022として更新されました。日本では経済産業省が「情報セキュリティ管理基準」としてISO 27001を採用しており、ISMSの国内認定機関としてJIPDECが審査を行っています。


取得のメリットとコスト

取得のメリット ✓ 取引先への信頼性証明 ✓ 政府・大手企業の入札条件 ✓ 社内のセキュリティ意識向上 ✓ インシデント対応力の強化 ✓ 国際ビジネスでの共通語 注意点・コスト △ 初期取得に数百万円かかることも △ 年次サーベイランス・3年更新の継続コスト △ 大量の文書整備が必要 △ 担当者の継続的なコミット必要

関連する規格

規格内容
ISO/IEC 27001:2022ISMS国際標準(最新版)
ISO/IEC 27002:2022情報セキュリティ管理策の実践規範
ISO/IEC 27017:2015クラウドサービス向けISMS管理策
ISO/IEC 27018:2019クラウドでの個人情報保護

関連用語

  • SOC 2 — 北米で主流の監査報告書
  • ISMAP — 日本政府向けクラウドセキュリティ評価制度
  • データ分類 — 情報資産の分類管理