ルーティング

ルート集約 るーとしゅうやく

ルート集約スーパーネットサマリーBGP集約OSPF集約
ルート集約について教えて

簡単に言うとこんな感じ!

細かい複数のIPルートをひとつの大きなルートにまとめることだよ。たとえば192.168.1.0/24〜192.168.4.0/24を192.168.0.0/21にまとめる感じ。ルータールーティングテーブルをスリムにして処理を速くするんだ!


ルート集約とは

ルート集約(Route Aggregation / Route Summarization)は、複数の細かいIPプレフィックスをひとつの大きなプレフィックスにまとめてルーティングテーブルを簡素化する技術です。「スーパーネット」や「サマリー」とも呼ばれます。

ルーティングテーブルのエントリ数が少ないほど、ルーターの最長一致検索が高速になり、メモリ使用量も削減できます。また、末端ネットワークの変更が上位ルーターに影響しないため、ルーティングの安定性も向上します。

BGPでは「aggregate-address」コマンド、OSPFではABRで「area range」コマンドを使って集約を設定します。


集約の計算方法

対象プレフィックス集約結果
192.168.0.0/24 〜 192.168.3.0/24192.168.0.0/22
10.0.0.0/24 〜 10.0.7.0/2410.0.0.0/21
172.16.0.0/24 〜 172.16.15.0/24172.16.0.0/20

共通するビット数がプレフィックス長になります(2進数で先頭から同じビットの個数)。


歴史と背景

  • 1993年:CIDR(RFC 1519)の導入でルート集約が体系化
  • 1995年頃:インターネットのルーティングテーブル爆発問題への対処として普及
  • 2006年:BGP-4(RFC 4271)で集約機能が標準化
  • 現在:インターネットの全ルーティングテーブルは100万エントリ超。集約なしでは維持困難

ルート集約の効果イメージ

集約前(4ルート) 集約後(1ルート) 10.0.0.0/24 10.0.1.0/24 10.0.2.0/24 10.0.3.0/24 4エントリ(細かい) 10.0.0.0/22 1エントリ(スリム) 集約することで上位ルーターのテーブルサイズを削減し処理を高速化

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 1519CIDR(ルート集約の基盤)
RFC 4271BGP-4(aggregate-address)
RFC 2328OSPFv2(area range集約)

関連用語