ルーティング

OSPFエリア設計 おーえすぴーえふえりあせっけい

OSPFエリアバックボーンエリアスタブエリアABRエリア0
OSPFのエリア設計について教えて

簡単に言うとこんな感じ!

OSPFのネットワークを「エリア」という区画に分けることで、ルーティング情報の洪水を防ぐ設計手法だよ。中心に必ずエリア0(バックボーン)を置いて、他のエリアをそこに繋ぐのがポイントなんだ!


OSPFエリア設計とは

OSPFはネットワーク全体のトポロジー情報を交換する「リンクステート型」プロトコルのため、規模が大きくなるとLSA(Link State Advertisement)が爆発的に増え、ルーターの処理負荷が高まります。この問題を解決するのがエリア分割です。

エリアとは、同じLSAを共有するルーターの集合体です。エリアを分けることで、LSAの伝播範囲を限定し、SPF計算コストを大幅に削減できます。エリア間の経路はサマリーLSAのみ交換するため、詳細なトポロジー情報は外部に出ません。


エリアの種類

エリア種別説明
エリア0(バックボーン)すべてのエリアがここに接続する必須エリア
スタンダードエリア通常のエリア。外部ルート(Type5 LSA)を受け入れる
スタブエリア外部ルートを受け入れない。代わりにデフォルトルートのみ
Totally Stubbyスタブ+エリア間ルートも受け入れない(Cisco独自)
NSSA(Not-So-Stubby Area)外部ルートをType7 LSAで扱うスタブの変形

歴史と背景

  • 1989年:OSPF v1がRFC 1131で登場。エリア概念はこの頃から存在
  • 1998年:OSPFv2(RFC 2328)でエリア設計が完全に整備
  • 1999年:OSPFv3(RFC 2740)でIPv6対応
  • 現在:中規模以上の企業ネットワークでエリア設計がデフォルトの設計指針

エリア構成イメージ

OSPFエリア構成(バックボーン+3エリア) エリア0(バックボーン) すべてのエリアがここに接続 エリア1 スタンダードエリア エリア2 スタブエリア エリア3 NSSAエリア ABR ABR ABR

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 2328OSPFv2(エリア設計含む)
RFC 5340OSPFv3(IPv6対応)
RFC 3101OSPF NSSAエリア

関連用語

  • OSPF — エリア設計の基盤プロトコル
  • OSPF LSA — エリア設計がLSA伝播を制限する
  • ルート集約 — エリア境界(ABR)での集約でルート数削減