IPv6

MAP-E・MAP-T まっぷいー・まっぷてぃー

MAP-EMAP-TIPv6移行ポートマッピングISP
MAP-E・MAP-Tについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

ISPがIPv6のみのネットワークでIPv4サービスも提供するための技術だよ。MAP-Eはトンネルで包む方式、MAP-Tはヘッダ変換方式と違いがあるけど、どちらも「1つのIPv4アドレスをポート範囲で複数ユーザーに分けて使わせる」仕組みなんだ!


MAP-E・MAP-Tとは

MAP-E(Mapping of Address and Port – Encapsulation)と MAP-T(Mapping of Address and Port – Translation)は、IPv6ネットワークインフラ上でIPv4サービスを継続提供するためのIPv6移行技術です。RFC 7597・7599として標準化されています。

MAP-Eは、IPv4パケットをIPv6でカプセル化(トンネル)して転送します。DS-Liteに似ていますが、エンドユーザー側のCE(Customer Edge)ルーターが処理するため、ISPのAFTR(集中変換装置)が不要になる点が特徴です。

MAP-Tは、IPv4ヘッダをIPv6ヘッダに直接変換します。カプセル化ではなく変換なので、ヘッダオーバーヘッドが少ない利点があります。

両技術の共通点:IPv4アドレスのポート範囲を各ユーザーに割り当てることで、1つのIPv4アドレスを複数ユーザーで共有します。


MAP-E・MAP-T・DS-Liteの比較

項目MAP-EMAP-TDS-Lite
方式カプセル化(IPv4 in IPv6)ヘッダ変換カプセル化(IPv4 in IPv6)
集中処理CE側(分散)CE側(分散)AFTR側(集中)
オーバーヘッドやや大きい小さいやや大きい
ISP設備BR(Border Relay)のみBRのみAFTR(大規模処理)
日本の普及度採用ISP増加中一部採用広く普及

歴史と背景

  • 2015年:RFC 7597(MAP-E)・RFC 7599(MAP-T)が標準化
  • 2016年:日本のOCN(NTTコミュニケーションズ)がMAP-Eを採用開始
  • 現在:v6プラス(JPNE)・IPv6オプション(BBIX)などの商用サービスで広く使われている

ポートセット割り当て

MAP-E/MAP-T:1つのIPv4アドレスをポート範囲で分割 グローバルIPv4アドレス 203.0.113.1(65536ポート) ユーザーA: 1-16384 ユーザーB: 16385-32768 ユーザーC: 32769-49152 ユーザーD: 49153-65535 各ユーザーは割り当てられたポート範囲内でしか通信できない

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 7597MAP-E の仕様
RFC 7599MAP-T の仕様
RFC 7598MAP DHCPv6オプション

関連用語