セキュリティニュース
SharePoint Server にゼロデイ「ToolShell」(CVE-2025-53770)— 社内に置いた SharePoint が認証なしで乗っ取られる
何が起きたか
2025年7月18日ごろから、社内サーバーで動かす SharePoint Server を狙った攻撃が世界中で確認されました。認証なしで外から好きなプログラムを動かされる脆弱性で、一連の攻撃は「ToolShell」と呼ばれました。7月の月例更新で直したはずの穴(CVE-2025-49704 / 49706)を回避する手口で、新たに CVE-2025-53770(CVSS 9.8)と CVE-2025-53771 が割り当てられ、Microsoft は7月20日以降に修正版を出しました。CISA は同日、KEV(実際に悪用された脆弱性の一覧)に追加しています。
影響を受けたのは
- 社内(またはクラウド上の仮想サーバー)で動かす SharePoint Server Subscription Edition / 2019 / 2016
- サポートが終わった 2013 以前も対象とされ、修正版は出ていません
- Microsoft 365 の SharePoint Online は対象外とされました
自社で確認したいこと
- 修正版を当てる。サポート切れの版はインターネットから切り離す
- 修正の前後で ASP.NET のマシンキー(暗号の鍵)を入れ替え、IIS を再起動する。鍵が盗まれていると、更新後も入り込まれるおそれがあるため
- AMSI(ウイルス対策との連携機能)を有効にし、EDR を入れる
- ToolPane.aspx への不審なアクセスがないかログを確認する