暗号化・証明書

サーバー証明書・中間証明書・ルート証明書 さーばーしょうめいしょ・ちゅうかんしょうめいしょ・るーとしょうめいしょ

サーバー証明書中間証明書ルート証明書TLS証明書チェーンX.509
サーバー証明書・中間証明書・ルート証明書について教えて

簡単に言うとこんな感じ!

HTTPS通信を守る証明書には「ルート・中間・サーバー」の3階層があるよ。ルートは国(信頼の起点)、中間は都道府県(信頼を橋渡し)、サーバー証明書はパスポート(実際に使う証明書)みたいなイメージなんだ!


サーバー証明書・中間証明書・ルート証明書とは

HTTPS通信に使われる証明書は、3つの階層(チェーン) で構成されています。ブラウザは「ルート証明書 → 中間証明書 → サーバー証明書」の順に署名を検証することで、サーバーの正当性を確認します。

ルート証明書(Root Certificate) は信頼チェーンの最上位に位置し、認証局(CA)自身が自己署名したものです。Windows・macOS・Linuxのシステムや主要ブラウザにあらかじめ組み込まれているため、ユーザーは特別な操作なく信頼できます。

中間証明書(Intermediate Certificate) は、ルートCAとサーバー証明書の間に位置します。ルートCAの秘密鍵は安全性のためほぼオフラインで管理されるため、日常的な証明書発行は中間CAが代行します。

サーバー証明書(Server Certificate) は、Webサーバーに実際にインストールする証明書です。ドメイン名・公開鍵・有効期限・発行者などが記載されています。


3階層の比較

種類署名者保存場所有効期限の目安
ルート証明書自己署名(CA自身)OS・ブラウザに組み込み20〜25年
中間証明書ルートCAが署名サーバーと一緒に配布2〜5年
サーバー証明書中間CAが署名Webサーバーにインストール最大398日(約13ヵ月)

2020年以降、パブリックCAのサーバー証明書有効期限は最大398日に制限されています(CA/Browser Forumの決定)。


歴史と背景

  • 1995年頃:SSL証明書の商用提供が始まる。当初は有効期限5年等が一般的
  • 2011年:DigiNotar社のCAがハッキングされ偽証明書を大量発行。信頼チェーンの重要性が再認識される
  • 2015年:Google ChromeがSHA-1証明書の廃止を段階的に開始
  • 2017年:有効期限を2年に短縮(CA/Browser Forum)
  • 2020年:Safari(Apple)が398日以上の証明書を拒否し、業界標準として定着

証明書チェーン(信頼チェーン)の検証フロー

証明書チェーンの検証(ブラウザ側の処理) サーバー証明書 example.com / 公開鍵 中間証明書 中間CA(中間CAの公開鍵) ルート証明書 ルートCA(OS組込) ① サーバー証明書を受け取る ② サーバーから中間証明書も受け取る ③ ルートCAはOS組み込みで信頼済み ✔ チェーン検証成功 ルート署名 → 中間CAを信頼 中間CA署名 → サーバー証明書を信頼 → 🔒 HTTPS接続が確立

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 5280X.509 PKIにおける証明書とCRLのプロファイル
CA/Browser Forum TLS BRサーバー証明書発行のベースライン要件
RFC 8446TLS 1.3(証明書の提示方法を規定)

関連用語