暗号化・証明書

認証局(CA) にんしょうきょく(しーえー)

認証局CAデジタル証明書信頼チェーンルートCA中間CA
認証局(CA)について教えて

簡単に言うとこんな感じ!

「このWebサイトは本物です」と保証するデジタル証明書を発行する機関だよ。国がパスポートを発行するように、CAが証明書を発行することでインターネット上の身元保証が成り立つんだ!


認証局(CA)とは

認証局(CA:Certificate Authority) とは、デジタル証明書の発行・管理・失効を行う信頼できる第三者機関です。WebサイトやメールサーバーなどがCA発行の証明書を持つことで、利用者はそのサービスが本物であることを確認できます。

CAはデジタル証明書にデジタル署名を付与することで、「この証明書は私(CA)が審査した正当なものです」と保証します。ブラウザやOSには数百のルートCAがあらかじめ登録されており、それらを信頼の起点として証明書の正当性が確認されます。

世界的に主要なCAとしては DigiCertSectigo(旧Comodo)GlobalSignLet’s Encrypt などがあります。国内では日本電子認証(JCAN)、セコムトラストシステムズなども証明書を発行しています。


CAの種類と役割

種類説明
ルートCA信頼の起点。自己署名証明書を持ち、OSやブラウザに組み込まれている
中間CAルートCAから信頼を委譲された下位CA。実際の証明書発行を担当
パブリックCA商用・無償の公開CA。WebサーバーやメールのSSL証明書を発行
プライベートCA企業内部や特定コミュニティ向けの自社運営CA

証明書の検証レベル(パブリックCA)

種類英語名審査内容取得日数の目安
DV証明書Domain Validationドメイン所有確認のみ数分〜数時間
OV証明書Organization Validation組織の実在確認あり1〜3日
EV証明書Extended Validation厳格な法人審査1〜2週間

歴史と背景

  • 1988年:X.509証明書フォーマットが標準化される
  • 1995年:VeriSignが最初の商用CAとして証明書発行を開始
  • 1999年:ブラウザにルートCA証明書が組み込まれる仕組みが確立
  • 2011年:DigiNotarがハッキングされ偽証明書を大量発行。PKI脆弱性が露呈し、証明書の透明性(CT)の議論が始まる
  • 2013年:Googleが証明書の透明性(Certificate Transparency / CT) を導入
  • 2015年:Internet Security Research Group(ISRG)がLet’s Encryptを設立・無償CA開始
  • 2018年:ブラウザがEV証明書の「緑のアドレスバー」表示を廃止する方向に(ユーザーの認知率が低いため)

CAの証明書発行フロー

Webサーバー管理者 (証明書申請者) 認証局(CA) ① 申請受付 ② 審査 ③ 証明書発行 ブラウザ (証明書検証) CSR送信 証明書確認 CSR(証明書署名要求)には公開鍵・ドメイン名・組織情報が含まれる

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 5280X.509証明書とCRLのインターネット標準
RFC 6962Certificate Transparency(証明書透明性)
CA/Browser Forum BaselineCA業界の証明書発行ベースライン要件

関連用語