DNS

ドメイン移管 どめいんいかん

ドメインレジストラ認証コードAuthCodeICANNDNS
ドメイン移管について教えて

簡単に言うとこんな感じ!

ドメイン移管は、今使っているドメインの「管理会社(レジストラ)」を別の会社に乗り換えることだよ!引越しみたいなもので、ドメイン名(URLのアドレス)はそのまま、管理する会社だけが変わるんだ。料金が安い会社に乗り換えたいときや、使いやすい管理画面に変えたいときに使うよ!


ドメイン移管とは

**ドメイン移管(Domain Transfer)とは、取得済みのドメイン名の登録管理を、現在のレジストラ(ドメイン登録事業者)**から別のレジストラへ移す手続きのことです。ドメイン名やDNS設定そのものを変える必要はなく、あくまで「どの事業者に管理を任せるか」を切り替えるものです。

たとえば「example.co.jp」というドメインをA社で管理していたとして、B社のほうが年間費用が安い・管理画面が使いやすい・セキュリティ機能が充実しているといった理由でB社に移管する、といった場面で利用されます。ドメイン名自体やWebサイトのコンテンツは変わらないため、エンドユーザーには影響がほとんどありません。

ただし移管作業中は設定変更に制約が生じたり、手続きに数日〜数週間かかることもあります。また移管後は一定期間(通常60日間)は再移管が制限されます。発注担当者としては、ドメイン更新タイミングや移管禁止期間をよく確認した上で計画的に進めることが重要です。


ドメイン移管の仕組みと流れ

移管には決まった手順があります。全体の流れを押さえておきましょう。

ステップ内容担当
① ロック解除移管防止ロック(Transfer Lock)を現レジストラで解除する現レジストラ
② AuthCode取得認証コード(EPPコード/AuthCode)を現レジストラから発行してもらう現レジストラ
③ 移管申請新レジストラのサイトでドメインとAuthCodeを入力して移管を申請新レジストラ
④ 承認メール確認登録者メールアドレスに届く承認メールで移管を承認登録者
⑤ 移管完了通常5〜7営業日以内に移管が完了する自動処理

AuthCode(認証コード)とは

AuthCode(EPPコード)は移管時に必要な「合言葉」のような英数字の文字列です。現レジストラの管理画面か、サポートへの問い合わせで取得できます。これがないと移管申請ができないため、まずこの取得がスタート地点になります。

移管できない・移管が遅れるケース

  • ドメイン取得・更新から60日以内はICANNのルールで移管禁止
  • レジストラ独自の移管ロックがかかっている
  • ドメインの有効期限が迫っている(期限切れ直前は要注意)
  • whois情報の登録者メールアドレスが古くなっていて承認メールが届かない

歴史と背景

  • 1998年 — ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)設立。ドメイン管理を競争原理に開放し、複数の事業者(レジストラ)が登録業務を行えるようになった
  • 2001年頃 — ドメイン移管手続きの標準化が進む。EPP(Extensible Provisioning Protocol)による認証コード方式が普及し始める
  • 2004年 — ICANNがTransfer Policyを制定。移管後60日間の再移管禁止ルールや、承認メールによる本人確認フローが標準化される
  • 2010年代 — 国内外のレジストラが増加し、料金競争が激化。移管手続きの簡略化・自動化が進む
  • 現在 — 多くのレジストラが管理画面から数クリックで移管手続きを完結できるUIを提供。移管によるコスト最適化が一般的に行われている

移管先レジストラの選び方と比較

移管先を選ぶ際は料金だけでなく、サポート・機能・信頼性で総合的に判断しましょう。

比較ポイントチェック内容
年間費用更新費用(初年度無料でも2年目が高い場合あり)を確認
管理画面DNS設定変更・ネームサーバー変更が自分でできるか
サポート日本語対応・電話サポートがあるか
セキュリティ2段階認証・Transfer Lock機能があるか
実績・信頼性ICANNの認定レジストラか、国内企業か
無料特典Whoisプライバシー保護・SSL証明書が無料かどうか

以下の図は、ドメイン移管の際に関わる主なプレイヤーと情報の流れを示しています。

登録者 (あなた) 現レジストラ (移管元) 新レジストラ (移管先) ICANN ドメイン管理機関 移管リクエスト AuthCode確認・承認 ① ロック解除 AuthCode取得 ④ 移管申請 ⑤ 移管完了通知 ② 承認メールを確認 (登録者メールアドレス宛)

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 5730EPP(Extensible Provisioning Protocol)の基本仕様。AuthCodeによる移管認証の基盤となるプロトコル
RFC 5731EPPにおけるドメイン名オブジェクトの管理仕様
ICANN Transfer Policyドメイン移管の国際ルール。60日間の再移管禁止・承認メール要件などを定める
ICANN RAA(Registrar Accreditation Agreement)ICANNが認定レジストラに義務づける契約。移管対応の基準が含まれる

関連用語

  • ドメイン名 — インターネット上のアドレスを人間が読みやすい文字列で表したもの
  • レジストラ — ICANNから認定を受けたドメイン登録事業者(例:お名前.com、Google Domainsなど)
  • DNS — ドメイン名をIPアドレスに変換する仕組み。移管後もDNS設定は引き継がれる
  • ネームサーバー — DNSの情報を管理するサーバー。移管とは別にネームサーバーの変更も可能
  • Whois — ドメインの登録者情報を公開するデータベース。移管時に登録メールアドレスが正確かどうかの確認に重要
  • SSL証明書 — ドメイン移管時に証明書の再発行が必要になる場合がある