システム開発

内部開発者ポータル ないぶかいはつしゃぽーたる

IDPBackstageセルフサービスサービスカタログ開発者体験プラットフォーム
内部開発者ポータルについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

開発者向けの「社内Amazon」みたいなWebサービスだよ! 「新しいサービスを作りたい」「このAPIの仕様書が見たい」「自分のサービスの状況を確認したい」を全部1か所でできるようにしたポータルサイトなんだ。開発者が迷わず自力で進められるから、チケットでの依頼待ちが激減するんだ!


内部開発者ポータル(IDP)とは

内部開発者ポータル(Internal Developer Portal:IDP)は、組織内の開発者がインフラのプロビジョニング・サービスの登録・ドキュメントの参照・CI/CDパイプラインの管理などをセルフサービスで行える単一の窓口となるWebアプリケーションです。

従来は「新しいDBが欲しい→インフラチームにチケット→数日後に完了」というフローが一般的でしたが、IDPでは「クリック数回→数分で完了」が実現できます。これにより開発者の認知負荷(どこに何を依頼すればよいかわからない)が大幅に削減されます。

代表的な実装Backstage(Spotifyが開発しCNCFに寄贈したOSS)です。Backstageは「サービスカタログ」「テンプレート(スキャフォルディング)」「TechDocs(ドキュメント統合)」「プラグインエコシステム」で構成されます。


IDPの主な機能

機能内容
サービスカタログ全社のマイクロサービス・API・インフラの一覧と状態
テンプレート(スキャフォルディング)新サービス・リポジトリの雛形をクリックで作成
ドキュメント統合APIドキュメント・Runbook・設計書を一元参照
CI/CDダッシュボードビルド・デプロイ状況の可視化
コスト表示サービスごとのクラウドコストの確認
セキュリティダッシュボード脆弱性・コンプライアンス状況の確認
オンボーディング新入社員が必要な環境を自動セットアップ

主要なIDP製品・OSS

製品種別特徴
BackstageOSS(CNCF)Spotifyが開発。最も広く採用
PortSaaS設定が容易。エンタープライズ向け
CortexSaaSサービス品質スコアリングが強力
OpsLevelSaaSDevOps品質の可視化に特化

歴史と背景

  • 2015年頃 — Spotifyが急速な成長に伴いサービス管理の混乱を解決するためにBackstageを社内開発
  • 2020年3月 — SpotifyがBackstageをオープンソースとして公開
  • 2021年CNCFがBackstageをサンドボックスプロジェクトとして採択
  • 2022年 — Backstageがincubatingプロジェクトに昇格。採用企業が急増
  • 2023年 — Gartnerがプラットフォームエンジニアリング・IDPを戦略的技術トレンドとして選出
  • 2024年 — BackstageのプラグインエコシステムがGitHub・PagerDuty・Datadog等150以上に成長

IDPの中心機能:サービスカタログ

内部開発者ポータルの主要画面構成(Backstage例) サービスカタログ 全マイクロサービス一覧 オーナー・依存関係 デプロイ状況・ヘルス テンプレート マイクロサービスの雛形 リポジトリ自動作成 CI/CD自動設定 TechDocs コードと同じリポジトリの Markdownドキュメントを 自動でWebに変換・公開 コストダッシュボード サービスごとのクラウド コスト可視化(FinOps) セキュリティ状況 脆弱性スコア SBOM状況 プラグイン統合 PagerDuty / Datadog GitHub / Jira 等

関連する規格・RFC

規格・名称内容
CNCF BackstageCNCFが管理する内部開発者ポータルのOSS標準
Platform Engineering Maturity ModelGartnerが提唱するプラットフォーム成熟度モデル
DORA MetricsIDPの効果をデプロイ頻度等で定量評価する指標

関連用語