暗号化・証明書

Let's Encrypt れっつえんくりぷと

Let's Encrypt無償証明書ACMEDV証明書HTTPS自動更新
Let's Encryptについて教えて

簡単に言うとこんな感じ!

無料でSSL/TLS証明書を自動発行してくれる非営利のCAだよ。以前は年間数万円かかっていた証明書がタダになったので、HTTPS普及率が一気に跳ね上がったんだ。Webサイトの「鍵マーク」普及の立役者なんだ!


Let’s Encryptとは

Let’s Encrypt は、Internet Security Research Group(ISRG)が運営する無償・自動・オープンな認証局(CA) です。2015年に正式運用を開始し、HTTPS普及を大きく加速させました。

従来、SSL/TLS証明書は年間数千円〜数万円の費用がかかり、審査・インストール・更新の作業も手間でした。Let’s Encryptは証明書の発行を無料化し、ACME(Automated Certificate Management Environment)プロトコルで完全自動化することで、この問題を解決しました。

2025年時点で3億以上のアクティブなドメインに証明書を発行しており、世界のHTTPS普及率向上に多大な貢献をしています。Let’s Encryptが普及する前(2015年)はHTTPSの利用率が40%台でしたが、現在は90%超えています。


Let’s Encryptの特徴

特徴内容
発行コスト完全無料(スポンサー企業が資金提供)
証明書の種類DV(ドメイン認証)のみ
有効期限90日(自動更新を前提とした設計)
更新ACMEクライアント(certbot等)で自動化可能
ワイルドカード対応(DNS-01チャレンジ方式)
マルチドメイン対応(1証明書にSAN最大100ドメイン)

主なACMEクライアント

クライアント特徴
certbotLet’s Encrypt公式推奨。多くのOSに対応
acme.shシェルスクリプト製。軽量でDockerに向く
CaddyWebサーバー内蔵でACMEを自動実行
Traefikコンテナ環境向けリバースプロキシ。自動証明書取得対応

歴史と背景

  • 2012年:EFFのPeter Eckersley等がプロジェクトを構想
  • 2014年:Mozilla、Cisco、Akamai等がISRGの設立を支援
  • 2015年9月:ベータ版での証明書発行開始
  • 2016年4月:正式運用開始
  • 2018年3月ワイルドカード証明書(*.example.com)の発行開始
  • 2019年:1億証明書発行を突破
  • 2022年:ISRG設立からの累計発行数が30億を超える

ACMEによる証明書取得の仕組み(HTTP-01チャレンジ)

Webサーバー (certbotインストール済み) Let's Encrypt CA (ACMEサーバー) ① 証明書要求 ② チャレンジトークン発行 ③ /.well-known/acme-challenge/ にトークンを配置 ④ HTTP GET でトークン確認 ⑤ 確認成功 → 証明書発行

関連する規格・RFC

規格・RFC番号内容
RFC 8555ACMEプロトコルの仕様
RFC 8737ACME HTTP-01チャレンジ方式の仕様
RFC 8738ACME DNS-01チャレンジ(ワイルドカード対応)の仕様

関連用語