Webシステム発注初心者ガイド

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開発がスタートした―進捗管理のコツ

キックオフミーティング

契約から3日後、C社とのキックオフミーティングが開催された。

C社側はPMの木村さん、フロントエンド担当の田原さん、バックエンド担当の鈴木さんの3名。こちら側は自分と上司、営業部長が参加した。

キックオフって、何を話すの?

主にこんなことを確認するよ。

  1. プロジェクトゴールの共有:何のために作るか、成功基準は何か
  2. スケジュール確認:マイルストーンと納品物の確認
  3. コミュニケーション方法の決定:定例MTGの頻度・使うツール・連絡窓口
  4. 質問・懸念点の洗い出し:お互い不明点を出し切る

「契約したから、あとはよろしく」ではなく、ここでプロジェクトの土台を固めるのがキックオフの目的だよ。


コミュニケーションの設計

今回決めたコミュニケーション方法は以下の通り。

種類頻度参加者ツール
週次定例MTG毎週月曜15時PM同士Google Meet
進捗報告書毎週金曜全員Googleドキュメント
質問・相談随時担当者Slack(専用チャンネル)
仕様変更の協議必要時PM+発注者対面またはMeet
週次の定例MTGって、私が毎回参加しないといけないの?

毎回参加が理想だけど、最低でもPMとして窓口になる人は参加した方がいいよ。

開発中に「この仕様ってどっちの意味ですか?」「この機能は優先度を下げていいですか?」という判断を求めてくる場面が必ずある。判断できる人が毎回いないと、開発が止まったり、勝手に判断されて後から「違う!」となったりするからね。


開発中に発生した仕様変更

開発が始まって3週間後、最初の「変更したい」が発生した。

営業部長から「やっぱり、見積書の PDF に会社のロゴを入れてほしい」という要望だ。

小さい変更だし、ついでにお願いしていいよね?

「小さい変更」でも、正式なプロセスを踏むことが大切だよ。

変更依頼は必ず書面(チャットでもOK)で記録して、C社に「工数と費用への影響を確認」してもらってね。「ついで感覚」で口頭でお願いして、「あれ、契約外でしたよね?」となるのが一番困るから。

今回のロゴ追加は工数的に小さく、今回の見積内で対応可能とのことで助かった。でも、「変更は記録する」習慣はプロジェクト全体を通して徹底しておこうね。


進捗確認のポイント

開発中の週次MTGでは、毎回「進捗報告書」をもとに話し合いをした。

進捗報告書で確認したこと

  • 予定通りに進んでいるか:遅れているタスクはどこか
  • 遅れの原因と対策:仕様確認待ち?リソース問題?
  • 次週のマイルストーン:来週何が完成するか
  • リスク項目:まだ解決していない課題はあるか
  • 発注者に判断を求めること:今週中に回答が必要な質問
「遅れている」と報告されたとき、どうすればいいの?怒ればいい?

怒るのは逆効果だよ!開発会社との関係が悪化して、報告をしなくなるリスクがある。

正しい対応は「なぜ遅れているか」と「どう挽回するか」を一緒に考えることだね。

遅れの原因が「発注者側の仕様確認が遅かった」なら、こちらが改善すべきだし、「開発会社の見積もりが甘かった」なら、スケジュール全体の見直しが必要。

遅れを早く報告してくれる開発会社は信頼できる証拠なんだ。隠したり、ギリギリになって報告する会社の方がよっぽど危ないよ。


中間デモを見た

開発開始2ヶ月後、中間デモの機会があった。

まだ見た目は荒削りだったが、「製品マスターから品目を検索して見積書に追加する」という基本的な動きが画面上で動いているのを見て、思わず「おおっ」と声が出た。

動いてるの見たら感動した!でも、完成形と違う部分もあって……今すぐ言った方がいいの?

今すぐ言うべき! これが中間デモの最大の目的だよ。

「完成してから気づいた」だと修正コストが数倍になるんだ。画面レイアウト・操作の流れ・表示される情報の種類など、気になった点はすべてメモしてその場でフィードバックしてみてね。

「大筋はOKだが、この項目の表示順を変えてほしい」「このボタンはもっと目立つ位置に」といった指摘は、この段階なら追加費用なしで対応してもらえることが多いから、遠慮しないで伝えよう。


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